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難病「ALS」を患った妻…悩める夫が、ふと思い立ったこと

幻冬舎ゴールドライフオンライン

本記事は、島崎二郎氏の書籍『ALS―天国への寄り道―』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

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ALS

本当にいいのだろうか? なすすべがなくなって、諦めて時間が過ぎ去っただけで、妻の自宅介護に対して考えつくしていないのではないか? 妻のベッドの横で考え始めた。

『将来、自問自答した時に、胸を張って全力を尽くしたと言えるように、今を京子に捧げる』

あの決心に恥じないか。改めて京子の痒い所、痛い所に、直ぐに手が届くように寄り添って、応えてやりたい。そう思ったときに、ふとひらめいた。

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『そうか、これから付き添いの時間を出来るだけ長くして、京子の要望をより多く拾ってやることができればいいのだ』

一日中病院で介助できれば、家で看ているのと同じになる。やっと、喉に引っかかっていた小骨が取れて、すっきりと前に動き始めた。『なるようにしかならない』から、『なるようになった』に変わったと思った。

むしろ自分の発想の乏しさで、どうしようもないことばかり考えていることが多い。私は、自分の考えが後ろ向きの結論にならなくてよかったと思った。おそるおそる京子を見ると、ニコニコしながら、私とは関係のないことに耳をすませていた。

「フレッシュな力でやって」とアケミさん。Nさんのベッドから二人の見習い看護師の会話が聞こえてくる。

「そんなこと言っても、二つしか違わないじゃない。先輩の持久力でやって」

「体格で決めないでよぉー」

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