top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

“日本代表の顔”浦田理恵からバトンをつないだゴールボール代表はパリで金メダルを目指す

パラサポWEB

女子日本代表が東京2020パラリンピックで銅メダルに輝いたゴールボール。東京大会では男女ともに若手が著しい成長を見せたが、チームを支えるベテランの姿もあった。女子がロンドン大会で金メダルを獲った立役者であり、“日本代表の顔”浦田理恵。12月11日と12日の2日間にわたって行われた「2021ジャパンパラゴールボール競技大会」は、その浦田の日本代表としての勇姿を見られる最後の機会となった。

郷土の森総合体育館を会場に、無観客で開催されたジャパンパラ競技大会

東京大会の銅メダルを経て

第一試合が終わった後、報道陣の前に現れ、なにかいつもと違う様子の浦田。気持ちを整える意味だったのだろうか、パイプ椅子に座るやアイシェードを外した顔を輪郭に沿って触るようなしぐさを見せた。正面を向くと、今度はいつものように笑顔。そして、自ら「今年度で強化指定選手の活動から引退することを決断しました」と切り出した。

競技歴17年。アテネパラリンピックのニュースを見て競技を始め、北京大会から4大会連続パラリンピックに出場。ロンドン大会では日本代表の司令塔として団体競技初となる金メダルに導き、堅守の日本代表を象徴する存在として長くチームをけん引。東京大会では日本選手団の副主将も務めている。

代表活動からの引退を表明した浦田

その東京パラリンピックでは、チーム一丸となって臨んだ銅メダルマッチで勝利し、見事メダルを手にした。

銅メダルを決めた試合直後、浦田は「序盤から若い選手たちが活躍し、センターの高橋(利恵子)が得点を抑え、ウイングもしっかり得点を取ってくれた。いい流れで最後はしっかりと締められました。日本らしい、いい戦いができたと思っています」と語り、胸を張ったが、まさにこのとき代表のユニフォームを脱ぐ決断をしたという。

広告の後にも続きます

浦田はこう説明する。
「1年延期となった東京パラリンピックでメダルを獲ることができ、その瞬間、大会を経てチームがすごく成長していることをうれしく感じました。団体競技ではありますが、日本代表の選考では、自分が必ずコートに立ってやり抜くんだという、個人プレーのような強い気持ちが必要です。仲間の成長をすごくうれしいと思った時点で、私は次にバトンを渡す時期なのかなと思いました」

長年、日本代表をけん引した浦田は最後まで笑顔でコートに上がった

もちろん、2つ目の金メダルに届かなかった悔しさはあるが、代表活動に悔いはない。

「東京大会では、これが今の自分たちの力、チームの力なんだと受け止めることができました。パリ大会に向けて、金メダルとの距離感というのも掴めているし、ここをこう強化したら日本チームはもっと行けると感じられた手ごたえのある大会でした」

現在、44歳。強化指定期間の3月まで代表合宿に参加するが、今後は国内の普及活動に関わったり、学校現場で共生社会実現のための活動をしたりしたいと考えているという。

同年代で14年もの年月を共に戦った市川喬一監督は「彼女なくしては、東京大会の銅メダルはなかった」、「浦田はどんな場面でも弱音を吐かない『沈まぬ太陽』」と表現。涙ではなく、笑顔で第一線を退いた浦田に対し、ジャパンパラ終了後、報道陣からも自然と拍手が沸き、元気で華やかな魅力も併せ持つ浦田のこれからに期待を寄せた。

キャプテン天摩「自分が引っ張る」

バトンを受け継ぐという意味で特別な大会となったジャパンパラ。代表候補メンバーを3チームに分けて総当たり戦を行い、上位2チームが決勝を戦う。代表主要メンバーの欠端瑛子高橋利恵子天摩由貴を擁する日本代表候補Aが順当に勝ち上がり、もうひとチームは浦田のいる日本代表候補Bが前日にエクストラスローまでもつれた接戦を制して決勝に進出した。

「負けたら終わり」の大一番。エクストラスローで自ら得点した浦田
  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(スポーツ)

ジャンル