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不登校児、どうにか学校に行ったが…入学説明会で絶句したワケ

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、ほしな和生氏の書籍『子どもが不登校になったら』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

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不登校生活を満喫した少年の行く先とは…

俺は、毎日絵を描いた。図鑑を見ながらそのまま生き物の絵を写すのではなく、かっこよく見えるポーズを自分で考えた。だんだん、自でもうまくなるのがわかった。

なんか、絵を描いてると夢中になれるし、時間も忘れて超楽しい。生き物を擬人化して、そのキャラクター設定まで考えた。どんどん、勝手に想像がふくらんでいく。俺が好きなことはこれや、と思った。

そんな学校に行かずに不登校生活を満喫していたある日、おかんがとある高校のパンフレットを持ってきた。

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「美術科の高校やけど、オープンスクールでデッサン教えてくれるみたいやから、一回行ってみいひん?」

俺は、なんかピンときて、その高校を見に行くことにした。

そこではデッサンの題材に有機物と無機物が用意されてて、入試でも同じ課題が出るらしい。制限時間内で描くの、全然無理やった。無機物、特に透明なものは、鉛筆一本だけで立体感を出して描くの、超難しい。描いた絵は、先生があとで講評してくれた。その時の先生の鉛筆、自分で削ってる! しかも、めっちゃとんがってる! こうやって描くんか、と俺は感心して話を聞いてた。この高校でもっと絵を勉強したい! って強く思った。

それからは、毎日何かをデッサンする日々。かぼちゃ、ナス、トマト、いろいろおかんが野菜を買ってきてくれた。そのあと、その高校のオープンスクールは全部出席した。ここに絶対入ってもっと絵を勉強したい、と心の底から思った。他の美術系高校も一応見に行ったけど、なんか違うかってんな。

で、毎日デッサンと、あとは塾で数学と英語だけ勉強した。例の宿題もずっと続けてて、絵を描いたノートは既にもう十五冊以上になってた。自分には絵しかない、と、この頃確信した。その後、行きたかった高校を受験し、無事合格。俺の番号を見つけた瞬間、思わずおかんと抱き合って喜んだ。こんときは、ほんまにうれしかってんな。

でも、でも。

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