一般社団法人渋谷未来デザイン(以下、渋谷未来デザイン)をはじめとするSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA実行委員会は、「 HELLO! IDEA. 」というスローガンの下、カンファレンスや体験プログラムが開催される都市型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021 (以下SIW)」を11月5日(金)〜14日(日)の10日間で開催した。 今年も去年と同様、 SIWは渋谷エリアの多拠点会場とオンライン配信を並行して行われた。
今回はFINEPLAY編集部が厳選した注目のセッション、「NEWカルチャー:新しい日本が生まれる」 のレポートをお届けする。

11月8日の月曜日、12:30~13:30、渋谷キャストにて「 NEWカルチャー:新しい日本が生まれる 」のトークセッションが行われた。
スピーカーは、日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部長、株式会社IAM代表取締役の石川勝之 (BBOY Katsu One)、東京五輪スケートボード(ストリート) 日本代表コーチの宮本美保、 東京五輪 3×3バスケットボール日本代表の落合知也、の3名。更にSIWエグゼクティブプロデューサーの長田新子を交えた4名でのトークセッションとなった。
当セッションでは、近年オリンピックでの活躍も目覚ましく盛り上がりを見せている「ストリートスポーツ」について、様々な分野で活躍してきた3名が語り合った。
カルチャーからオリンピック競技へ
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普段自分たちがやっている「ストリートカルチャー」がオリンピック競技になると決まった時は、「違和感を感じた」と話すのは落合知也。

落合:3×3が競技として整備がされていないなかで、オリンピック競技になることは半信半疑でした。でも世界中で色々な人が年々ステップアップして競技を作っていったので今回のオリンピックではしっかりとした競技になったと思います。選手もスタッフも共に試行錯誤しながら、 ストリートのカルチャーだったからこそ、ここまで競技として成長していけたんだと思っています。

スケートボード競技の宮本美保も「私たちはスケートボードをスポーツとしてやってこなかったので違和感しかなかった」と語る。
宮本:これがスポーツになってしまって、みんなが大会だけを目指す遊びになってしまったら「カッコいいスケートボードでは無くなってしまう」という考えが周りでも多かったです。でも進めていくうちに、「カルチャーの中でやっていくスケーター」、「アスリートとして大会を目指すスケーター」、がそれぞれの良さを認め合うといった、良い想いに変わっていった実感があります。

「BREAKINGはBREAKINGに変わりはない」と BBOYの石川 勝之は語る。
石川:BREAKINGがオリンピック競技になると言っても、競技としての整備も整っていないし、「カルチャーかスポーツか」、という議論もたくさんありました。でも僕の中では「カルチャーであろうがスポーツであろうがBREAKINGはBREAKINGに変わりはないので別にいいや!」というポジティブな考えがあります。特に今年の東京五輪も後押しとなって、そういった風潮はあります。
