野菜を漬けるときは小袋に使う分量だけ味噌粕を入れ、全体にいきわたるように揉み込み、空気を抜いて冷蔵庫で1日~から食べごろです。
汁が出ることがありますので、タッパーなどに乗せて保存するのがおすすめです。
魚の漬け方
魚を漬けるときは、写真のように、ラップに大さじ1~2ほどの味噌粕を塗って、軽くティッシュオフしたお魚をのせ、密封するように巻きます。冷蔵保存で1日~食べごろですが、冷凍保存の場合は3日ほど発酵を促してから冷凍すると旨味が増します。



炒め物への使い方
炒め物にも使えます!旨味を豊富に含むので、ぜひ調味料としてもお使いください。その際はお水で少し固さを緩めてから使うのがおすすめです。特に青菜との相性がいいので、小松菜やホウレン草などを味噌粕で炒めると満足感のある一品としてたいへんおいしくいただけます。
味噌汁や煮物への使い方
お味噌汁や煮物などにも旨味足しとして使えます!より深くコクを出したいときなどにサッととかして入れてみてください。
「ぶりの味噌粕漬け小鍋」の作り方│味噌粕床アレンジレシピ

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味付けは味噌粕と塩麴のみ!味噌粕に浸かったふっくらしたぶりから美味しいだしが出ます。
材料
・ぶり 1切れ
・人参 1/2本
・ネギ 4cm~
・しめじ 1/2房
・大根 50g~半月切り
・小松菜 1房 4㎝切り
・塩麴 大さじ1.5~
作り方
1,ぶりの味噌粕を上記で説明したように漬けて置く。漬けて1日以降が理想ですが、20分ほど漬けたものでも美味しく召し上がれます。
2、材料を小鍋にすべて入れる

3、お水を8分目まで注ぎ、フタをして沸騰したら弱中火で20分火を通す。
4、全ての食材に火が通ったら完成!
調味料は味噌粕と塩麴のみなのに、深い旨味。野菜からもたっぷり出汁が出ます。酒粕によりスープが白濁し、体が温まる一品ですので、ぜひ寒い日に作ってみてくださいね!
立冬(りっとう)とは

2021年11月7日~11月21日は立冬です。いよいよ冬の節気になりました。発散のエネルギーだった夏から、成熟の秋を過ぎ、温存のエネルギーに変わる季節です。また来年やってくる春夏のためにじっくり土台をつくる期間でもあります。この時期は一雨ごとに冬へ近づいていきます。早いところでは初雪も見られます。
立冬の七十二候(しちじゅうにこう)
二十四節気の一節気をさらに約5日ごとにわけて、気象や動植物などの変化や季節の移り変わりを告げてくれるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
山茶始開(つばき、はじめてひらく)
ツバキが咲き始める頃。
地始凍(ち、はじめてこおる)
地面が凍り始める頃。
金盞香(きんせんか、さく)
水仙の花が咲き始める頃。金盞とは金の杯を指し、水仙の別名。
立冬の旬野菜

はしり(市場に出回りはじめたもの、初物)
ブロッコリー、クワイ
さかり(おいしくて栄養価も高く、価格も安定)
れんこん、えびいも、銀杏、ニンジン、ヤーコン、ごぼう、ゆり根、ほうれん草、ねぎ、かぶ、サツマイモ、里芋、春菊、白菜、ワサビ
なごり(旬の終わりかけ、コクや深みを楽しむ)
ルッコラ、レタス、じゃがいも、里芋、マツタケ
立冬の旬食材

くだもの
国産レモン、ライム、文旦、りんご、梨、柿、ざくろ、かりん、キウイ、いちご、アボカド、銀杏、栗
魚介
ホタテ、牡蠣、蝦夷アワビ、赤貝、磯つぶ、アオリイカ、マダコ、ズワイガニ、甘えび、クルマエビ、シャコ、アンコウ、サンマ、イワシ、ハタハタ、クエ、ハガツオ、かんぱち、ソイ
いよいよ冬の節気のはじまり!
今回はこの冬に大活躍してくれそうな味噌粕床をご紹介しました。工夫次第で使い方は無限に広がります。酒粕には体を温める効果がありますので、これから寒くなる季節にぴったりです。アルコールが苦手な方や、お子様にはよく火を通して、アルコールを飛ばしていただくこともできます。(その場合味見や様子を確認してくださいね!)
酒粕は火を通すことで、風味が変化し、全く違った風味に変化します。漬け床だけでなくぜひ調味料としてもお使いください!これからより一層寒さが増していくこの季節に、味噌粕で冬の養生をしっかりしていきましょう!