
「50代からのちょっとワガママな生き方」を準備する、仮想スナック「ひろ子」。50代のお客様に寄り添ったアドバイスを提案申し上げます。どうぞお耳をお貸しくださいませ。
こんにちは。ひろ子ママです。
サントリーホールディングスの新浪剛史社長が発言した「45歳定年制」についてみなさんはどう思いましたか?賛成する人、ドキっとした人、苛立ちを覚えた人など感じ方はそれぞれでしょう。
45歳定年制は「45歳になったら定年退職して、悠々自適な生活を送りましょう」ということではなく、「45歳を人生の節目として一度人生のことを自分で考えてみましょう」という意味合いが大きかったのではと私は思います。人生100年時代に向けて、50代に必要な心の持ち方について紹介します。
定年がどんどん後ろ倒しになっていくため立ち位置が変わっていく
「働かないおじさん」や「妖精さん」など50代に対して悪いイメージの言葉がはびこっていますよね。昭和の時代では、20代、30代にがむしゃらに働いた分、50代になったら高給をもらいながら定年を迎えるというパターンが一般的でした。昔はそれで定年まで逃げ切れてしまったんですね。
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しかし、現在は平均寿命が延びているのに、受け取れる年金が減ってしまうという事態で私たちの定年がどんどん後ろ倒しになっています。昔のような60歳定年という明確なゴールがないという状態になっているのです。
60歳を過ぎてまで働くなんて大変と思う人もいるでしょうが、これからどんどん増えていく60歳以上を雇う企業側も大変なことです。自分のことだけでなく、企業の仕組み、社会の仕組みまで考えてみると、「45歳定年制」の見え方が変わってくるのではないでしょうか。
50代、このまま逃げ切りは難しい
これまでは20代〜60歳が一般的な社員の層でした。それが20代〜70代と年齢の幅が広がっていくのです。60代になったらどんな仕事、役割を果たすんだろうとなかなか想像がつかないと思います。企業側からすると社員を長く雇うわけなので、今の仕事をそのままスライドするわけにもいかず、頭を悩ませてしまうそんな状態です。
そこで、50代はこの機会に「50歳〜70歳」までのキャリアを考えてみましょう。企業も70歳まで定年が延びていくことは初めてのケースなので、「これならうまくいく」という事例を持ち合わせていません。
これから体力は年々落ちていくので、それを補うための価値をつけていく。50代は今もらっている給与に対してそれ以上の価値を発揮できるように取り組んでいく、これはキープしなければいけないと思います。何もしないで逃げ切りは難しいため、自分の価値をあげておくことで、仕事が回ってくるようになるでしょう。いい意味で会社にしがみつきはできると思います。