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柔道・瀬戸勇次郎が全日本3連覇! 男子66kg級銅メダリストの矜持

パラサポWEB

11月28日、パラ柔道の各階級日本一を決める「全日本視覚障害者柔道大会」が東京・講道館で行われ、東京2020パラリンピック銅メダリストの瀬戸勇次郎が優勝。男子66㎏級で3連覇を飾った。新型コロナウイルス感染症流行の影響で2年ぶりの大会。同階級は3人の総当たり戦で2試合が行われ、いずれも一本勝ちで瀬戸の完勝だった。

「メダリストとして負けられない」

一試合目の相手は、東京大会で日本代表の座を争った藤本聰。パラリンピック3連覇の実績を持つレジェンドとの一戦はやはり特別な緊張感が漂う。

「メダルを獲ったからこそ、今日は絶対に負けられないと思ってきた」と瀬戸。対する藤本は瀬戸の釣り手を抑えて技出しを封じる。瀬戸は指導を受けるが、その後も藤本の寝技に持ち込まれないよう冷静に対処し、最後は大内刈りで決めた。

引き締まった顔つきで試合に臨んだ瀬戸

「もしかすると『技あり』かなと思ったが、きれいに足をかけることができた。勝つことはできたけど、内容はまだまだ。なかなか技をかけさせてもらえず、何もしなかったらやられていた。やはり藤本さんにはベテランの技術というものを感じました」

続く2試合目。鬱憤を晴らすかのように同じ福岡県の川上流葵を背負い投げで仕留めたが、「背負い投げを狙っていたので、強引な形になってしまった」と反省の言葉を口にし、「技に入る前の崩しを、もう一度確認しなければ」と課題を挙げた。

男子66㎏で表彰される(左から)藤本、瀬戸、川上

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3連覇は嬉しい気持ちより、ほっとした気持ちが一番強い。

東京大会でメダルを獲った翌日、「次は全日本」と早くも気持ちを切り替えていた。しかし、メダリストとなれば報告会などもあり、練習の時間はなかなか取れない。10月に入り、段階的に稽古を再開させたが、教職を志す大学4年生の瀬戸は2週間の教育実習へ。コロナ禍の影響もあり、限られた時間で今大会に向けて調整した。

「十分な乱取りができないまま実習に入り、実習後はしっかり練習できていました。それもたった2週間だし、その期間は減量もありました。ですが、やることはやったので、それが今回の結果につながったのかなと思います」

目の前の一試合、一試合を大切にしたいから、3連覇の数字に意味を持たせることはしない。ただ、長く続けられればいいと考えている。

男子66㎏級で圧倒した瀬戸。メダリストになり、「(周りに)持ち上げられることはどうだろうと思うことはあるが、自分の考えを発信できる機会があるのはありがたい」

パリ大会を巡る衝撃

一方で瀬戸は「66」という数字には愛着があるという。2017年に初めて全国視覚障害者学生柔道選手権に出場したときからずっと男子66㎏級で戦っており、前述したように同階級の藤本と争った末、代表切符を手にした。

ピンと背筋を伸ばし、淡々と語る瀬戸。2024年のパリ大会もこの66㎏級で金メダルを目指すつもりだった。

この夏の東京パラリンピックではプレッシャーに打ち克ち、価値のある銅メダルを獲得した photo by Jun Tsukida
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