クリスマスにちなんだものの収集について考えていると、絵本もいいなと思いついた。そこで最初に浮かんだのが『ウォーリーをさがせ!』だった。
赤と白のボーダー服を着て、世界中を旅するウォーリー。混沌とした世界、無数の人混みの中から彼を探し出すという、遊べる絵本だ。ウォーリーを見つけた後は、最後のページに載っている番外編に挑戦し、それも終えてしまうと、ただただページを眺めて面白い人たちやシーンを探したりした。合計すると、きっと驚くほど長い時間、このシリーズの絵本を眺めていたはずだ。
ところで、なぜ《クリスマス》で《ウォーリー》を連想したかというと、サンタクロースが大勢描かれたページを見た記憶があったからだ。久しぶりに遊んでみたいなと、書店やネット上で調べてみたのだが、残念ながら探しきれなかった。もしあなたが先に見つけたら、その時は教えて欲しい。
” ウォーリーの、クリスマスのページを、さがせ!”
著者マーティン ハンドフォード 出版日2019-05-24
広告の後にも続きます
ウォーリーをきっかけに、好きだった絵本のひとつ「おさるのジョージ」シリーズの、大きな仕掛け絵本のことも思い出した。たしか、ジョージが電線をぶら下がりながら左右に渡ったりと、様々に動かすことのできる仕掛けになっていて、幼児の私は夢中になった。恐らくこれが、私が初めて触れた3Dエンターテインメントだ。
30年ほど前の本なので、今まさにこの一冊を手に入れるというのは難しいようだが、いつかまた読みたい本として、忘れずにいようと思う。そういうわけで、私の “仕掛け絵本熱” は再燃したのだった。
Curious Baby Curious about Christmas (Curious George touch-and-feel board book) (Curious Baby Curious George)2011年09月27日H. A. Rey HMH Books for Young Readers![]()
著者[“ジェシカ サウスウィック”, “E.T.A. ホフマン”, “エフゲニア イエリヤツカヤ”] 出版日2018-10-22
本で高まる!クリスマス気分
「クリスマスのために、仕掛け絵本を集めてみようかな。」そう思って調べると、驚くほど精巧でおしゃれな絵本が存在することを知った。色遣いも、デザインも、なんて洗練されているのだろう!ページを開いて飾ることを前提にした本まであるのだから、私の思いつきも、あながち間違っていなかったようだ。
著者ロクサヌ・マリー ギャイエ 出版日2015-10-20
著者ジェニファー・プレストン・シュシュコフ 出版日2019-11-11
この日は他にも発見があった。それは、名作と呼ばれる文学作品の装丁に、クリスマスムードを演出してくれそうなものが多いということだ。中でもこの後に紹介する2作品は、この時期定番の舞台演目でもある。
受け取る相手が本や観劇に関心のある人ならば、チケットに原作の本を添えて贈りたい。それでなくとも、本に何か別のものを組み合わせた贈り物というのは、考える側にとっても楽しそうだ。
もしプレゼントした舞台を一緒に観に行ったなら、その一冊は、きっと永くあなたのクリスマスの記憶を彩ってくれるだろう。
著者チャールズ・ディケンズ 出版日2015-12-04
舞台【スクルージ 〜クリスマス・キャロル〜 】
https://horipro-stage.jp/stage/scrooge2019/
著者E.T.A.ホフマン 出版日2018-11-01
キエフ・バレエ【くるみ割り人形】
https://www.koransha.com/ballet/kiev_ballet2019/
クリスマスシーズンには素敵な装丁の本が似合う。暖かな部屋の中で静かにページをめくるのは、この季節らしい過ごし方のひとつだと思う。雪の舞う夜ならば尚良い。寒さが増すにつれ、そんな時間を、もっとじっくりと味わいたい気分になる。そのときできれば飲み物は、ココアにマシュマロを3つ浮かべて。もしくは、少し甘いホットワインを。
