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迫られる決断。C・ロナウドかラングニックか…。マンチェスター・ユナイテッドは改善されつつあるが…【分析コラム】

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迫られる決断。C・ロナウドかラングニックか…。マンチェスター・ユナイテッドは改善されつつあるが…【分析コラム】

 そのため敵陣で数的優位を作れず、相手DFに詰められてパスをミスするか、苦し紛れに裏にボールを蹴ることに終始していた。

 先制時のようなカウンターを狙っていたのなら、引いた守りで相手を釣り、ボール奪取後はラッシュフォードやサンチョのスピードを活かして相手DFの裏を狙うべきだった。しかし、それを行ったのは、41分のサンチョが抜け出した場面と先制時のみ。不用意に自陣でパスを繋ぎ、中途半端な攻撃で相手に奪われる場面が目立っていた。

 これまでも簡単にゴール前までボールを運ぶが、最後の局面で手詰まりになり、引いた相手を崩せずに得点できない場面は多々見られた。であれば、今回のように引いた守りで自陣に相手を引き付け、ボールを奪取してから瞬時にロングカウンターを狙うのが最適解だった。

 サンチョやラッシュフォード、アントニー・マルシャルなどスピードがあり、個の能力で局面を打開できる選手は揃っている。現状であれば得点までの過程にこだわらず、数本のパスと個の能力を活かして得点を奪う方が現実的と言えるだろう。

C・ロナウドの今後の起用は…

 この試合では前述した通り、スールシャール監督が指揮していた時には見られなかった前線からのはプレスを行っている。キャリック暫定監督の意向ということも考えられるが、ここ数日報道されているラルフ・ラングニック監督の招聘が大きく影響しているのではないだろうか。

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 戦術家であるラングニック監督は、「ゲーゲンプレスの生みの親」とも言われており、ハイプレスを用いた戦術が有名だ。こじつけかもしれないが、招聘に際してスムーズに戦術を浸透させるため、キャリック監督がハイプレスを採用しているとも考えられる。

 仮にそうだった場合、今回スタメンから外れたC・ロナウドの起用はどうなるのか。

 C・ロナウドは出場すれば得点を大いに期待できる。攻撃面では大きなアドバンテージとなるが、守備面では何も期待できない。それに、36歳を迎えたこのFWに90分通して前線からのハイプレスを要求するのは酷な話だろう。

 であれば、今回のようにラッシュフォードやサンチョを前線に置く方がチームとしては機能する。そうなれば今夏復帰したC・ロナウドは、ラングニック監督の就任とともに出場機会を失っていくだろう。

 チーム全体としての戦術を組むのか、それともC・ロナウドを中心とした戦術を組むのか。招聘が噂されるドイツ人監督の就任が、世界最高のストライカーの今後の命運を左右するだろう。

(文:阿部勝教)

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