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飛行機や空港を舞台にした小説おすすめ6選!航空サスペンスやお仕事小説など

ホンシェルジュ

2006年に刊行された内田幹樹の作品。内田は元民間航空機の操縦士で、操縦訓練の教官を務めた経験もある人物です。

絶体絶命になった江波を助けたのは、かつて女性初のパイロットになることを目指していた、元訓練士の岡本望美。国際的なテロに気づいた彼女は、地上からフライトシミュレーターを使ってジャンボジェットを誘導するのです。

緊迫するコクピット内の様子に読んでいるだけで胸がヒリヒリしますが、 江波と岡本が交信をしながら安全な着陸を目指す姿から目を離すことができません。スリルを味わえると同時に、空と地上でくり広げられる人間ドラマにも注目です。

空港のセキュリティシステムVSテロリストを描いた小説『ROMES06』

 

西日本最大の空港である西日本国際空港は、世界最先端の技術を駆使して作られた施設警備システム「ROMES」をいち早く導入していました。

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ある日、西日本国際空港に「チーム」と名乗る人物から脅迫状が届きます。そこには、指示に応じなければ空港を爆破する、と書かれていました。そして、警報装置が作動。「ROMES」の生みの親でセキュリティセンターの責任者を務める成嶋と、テロリストとの闘いが始まるのです。

ROMES06 (徳間文庫)
著者五條 瑛 出版日2009-09-04

 

2006年に刊行された五條瑛の作品です。

主人公の成嶋は、愛犬とシステムしか信用しない、クールな孤高の天才。「ROMES」の全貌を知るのは彼ひとりで、テロリストと知の闘いをくり広げていきます。警備システムで犯人を追い詰めるという設定が何よりも秀逸です。

章が進むごとに「ROMES」のもつ機能がひとつずつ明らかになっていくのも面白いところでしょう。またいくら万能に見えるシステムでも、その性能を活かせるのは操る人しだいだというのも考えさせられます。

実直な警備員の砂村など、成嶋以外の登場人物も魅力的。シリーズ化されているので、ぜひ他の作品も読んでみてください。

飛行機が舞台のおすすめ航空パニック小説『超音速漂流』

 

軍が誤って発射したミサイルが、ジャンボ旅客機に直撃。機長は死亡し、乗客は絶体絶命の危機に陥るなか、必死に生還を目指していました。

しかし地上では、事故を隠蔽しようと旅客機ごと墜落させる計画が進行していたのです。

超音速漂流 (文春文庫)
著者[“ネルソン デミル”, “トマス ブロック”] 出版日2001-12-07

 

アメリカの作家ネルソン・デミルとトマス・ブロックの共著です。ブロックは航空会社でパイロットを務めていた人物。1998年に刊行されました。

序盤から旅客機にミサイルが打ち込まれる衝撃の展開。多くの客が機体にあいた穴から外に吸い出され、シートベルトをしていた者も酸欠と気圧で脳を損傷し、まるでゾンビのように狂暴化します。

主人公はトイレにいたために命拾いをしたビジネスマン。セスナ機を操縦した経験があるためパイロットが死亡したコックピットに入るのですが、軍、保険会社、航空会社、そしてゾンビ化した乗客と、周りには敵しかいません。果たして無事に地上に着陸することができるのか、航空パニック小説の傑作です。

空港の裏側がわかるお仕事小説『あぽやん』

 

主人公は、旅行会社に勤める遠藤慶太。入社して8年目の時に、本社から成田空港所支店に異動となりました。長年付き合っていた彼女にもフラれ、空回り状態です。

なんとか返り咲きを狙いますが、予約の重複や発券ミスなど、空港では日々さまざまなトラブルが起き……。

あぽやん (文春文庫)
著者新野 剛志 出版日

 

2008年に刊行された新野剛志の連作短編小説です。テレビドラマ化もされました。「あぽやん」とは、空港で旅客を送りだす旅行代理店員を指す業界用語。作者の新野自身もあぽやんとして4年半働いていたそうです。

人が行きかう空港で、お客様を無事に出発させるために奔走するあぽやん。当初は「左遷された」とやさぐれていましたが、徐々にやりがいを見つけていく王道の展開を楽しめます。

クセのある上司や同僚たちも愛着の湧くキャラクターで、文章のテンポもいいので、どんどん読み進められるでしょう。華やかなイメージのある空港の裏側を知れる、お仕事小説です。

人生の転機を描いた短編小説『空港にて』

 

舞台はとある空港。飛行機の搭乗締め切り時間が迫るなか、女性は風俗で知り合ったサイトウという男を待っていました。

諦めてかけていた「義足を作りたい」という夢。真剣に考えることを怖がっていた彼女に、サイトウは優しく声をかけます。

空港にて (文春文庫)
著者村上 龍 出版日

 

2003年に刊行された村上龍の短編集です。留学情報誌に掲載されていたもので、空港以外にもコンビニやカラオケ、公園、居酒屋などを舞台に、これから日本を旅立とうとする人々が描かれます。出国の理由は、挑戦もあれば逃げもあり、さまざま。それぞれの人間模様を堪能できるでしょう。

「空港にて」では、ひとり相手を待つ女性が主人公。静かながらも畳みかけるように心の揺れ動きが語られて、夢のために自分の意思で前に踏み出す彼女の強さを感じられます。

たった数分間の出来事ですが、凝縮された人生を垣間見ることができるでしょう。

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2021年11月24日

提供元:ホンシェルジュ

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