
不動産鑑定士とは。仕事内容や年収を解説
「不動産の鑑定評価」は、不動産鑑定士にしかできない独占業務で、代表的な仕事のひとつです。
土地の有効活用や都市再開発など、コンサルティング領域も鑑定士のトレンド。そのほか、裁判所による競売物件の鑑定評価や、金融機関からお金を借りる際の担保物件となる土地建物の鑑定評価など、多くの場面に関わります。
また2000年代から急増した企業買収(M&A)での資産評価も、鑑定士の専門分野。注目度の高いフィールドです。
日本不動産鑑定士協会連合会のホームページには、次のように紹介されています。
不動産鑑定士は、地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、 「適正な地価」を判断します。定期的な鑑定評価のひとつとして、国や都道府県がおこなう「地価公示」や 「都道府県地価調査」「相続税標準地の鑑定評価・固定資産税標準宅地の鑑定評価」があります。
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年収については地域差が大きいですが、個人事務所で働く場合は400万円以上、企業で働く場合は600万円以上。独立すれば1000万円以上になることも可能で、事業内容によっては青天井ともいわれています。
不動産鑑定士の働き方。独立はできる?
不動産鑑定士として独立をする際は、専門的スキルを身に着けることはもちろんのこと、他の士業や専門家との人脈がキーになります。常に情報や知識をブラッシュアップする努力ができる人が、独立に向いているといえるでしょう。業務自体はパソコンがあれば始められるので、資金面のハードルは低いです。
企業で働く場合は、不動産会社はもちろんのこと、都市開発をしている会社、不動産に関する官公庁などでも重宝されます。学生のうちに取得をしておけば、就職活動にも有利です。
また弁護士試験や公認会計士試験に合格していれば、不動産鑑定士試験で一部の科目を免除してもらえる制度があるため、複数の資格取得を目指す人もいます。顧客獲得の幅が広がるでしょう。
2021年11月23日