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200名の患者を看取ってきた看護師が癌に。「看取りのプロフェッショナル」の死への向き合い方は意外なものだった――感動のノンフィクション『エンド・オブ・ライフ』

ダ・ヴィンチNEWS

『エンド・オブ・ライフ』(佐々涼子/集英社インターナショナル)

 ノンフィクション本のおもしろさや豊かさを広めるため、本屋大賞とヤフー株式会社によって創設された「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」。2021年11月10日(水)には4回目となる今年の大賞も発表されたが、この機会に2020年の大賞作品『エンド・オブ・ライフ』について振り返っていきたい。

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 同作は、海外で客死した人々の遺体を運ぶ仕事を描いた『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)や、奇跡の復興を果たした職人たちの知られざる闘いを綴った『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』(早川書房)など、数々の話題作を生み出してきたノンフィクション作家・佐々涼子氏が、“理想の死の迎え方”に真っ正面から向き合った一冊。2013年に京都の診療所を訪れてから7年間、寄り添うように見てきた終末医療の現場を感動的に綴っている。

 200名の患者を看取ってきた友人の看護師が癌に罹患。そんな「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだったという。残された日々を共に過ごす中で、佐々氏にはどんな景色が見えたのだろうか、そして彼女が導き出した「理想の死の迎え方」とは、どんなものだったのだろうか…。

 長らく在宅医療の取材にも取り組んできた佐々氏。そのきっかけとなったのは難病の母だった。そんな母を自宅で献身的に介護する父の話も交え、佐々氏は在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。

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「『命の閉じ方』をレッスンする」と題された同作に、ネット上では
「看護師の男性との出会いと別れを縦軸に、佐々さん自身の体験を横軸に、幸せな命の閉じかたを考えさせてくれた、素晴らしい作品でした」
「途中で何度も涙腺が弛むシーンがあったが、読み終えてみると自分や身の回りの人たちへの心構えのようなものが自然と出来てくる」
「『命の閉じ方』とあるけれど、『命を楽しむ生き方』のレッスンとなりました」「生きることの意味を考えさせられる良書」
「人が実際に亡くなるにあたって、その人が何を思い、どう生きるのか様々なエピソードを通じて改めて考えさせられます」
など、様々な反響が寄せられていた。多くの人が自身の思いや経験を重ね合わせ、読了後に何かしらのゴールを見出したように思える。

 いつかは向き合わなければならない、自身や家族の最期。きっと、その時が訪れるまで誰もが他人事だろう。だからこそ、『エンド・オブ・ライフ』はこれからの人生の道を照らしてくれるはずだ。

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