画像:PIXTA
11月は、竜巻や突風が起こりやすい月です。過去最大の死者数となった北海道佐呂間町竜巻災害も2006年の11月7日に発生しました。また私自身、2012年11月に愛媛県の瀬戸内海で海上竜巻(漏斗雲)を見た経験があります。
この記事では、11月に突風や竜巻が起こるメカニズムや注意点などを紹介します。
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11月に突風や竜巻が起こるメカニズム
突風や竜巻は、ともに発達した積乱雲がもたらす気象現象です。
突風は「ダウンバースト」とも呼ばれ、上空から吹き下ろしてきた風が地表にぶつかって四方に広がることで起こります。竜巻は積乱雲に伴う強い上昇流による渦巻きで、漏斗雲という柱状の雲を伴うのが特徴です。
どちらも建物の倒壊や車の横転などの被害をもたらします。
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11月に突風や竜巻をもたらすような積乱雲が発達する原因は、大きく分けて2つあります。
1つ目は「寒冷前線」、2つ目は「寒気移流」です。
寒冷前線による突風や竜巻

(引用:気象庁-「日々の天気図(2020年11月02日)」https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2020/2011.pdf)
寒冷前線は天気図上で青い線で表示される前線です。温かくて軽い空気の下に冷たくて重い空気がもぐり込むことで、発達した積乱雲が作られます。寒冷前線が通過する際には短時間強雨や雷、竜巻、突風現象などをもたらします。
前述の北海道佐呂間町竜巻災害は、この寒冷前線が通過する際に発生した竜巻災害です。
寒気移流による突風や竜巻

(引用:気象庁-「日々の天気図(2018年12月08日)」https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/hibiten/2018/1812.pdf)