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パラリンピック2大会連続銅メダルの車いすラグビー。強いJAPANであり続けるために。

パラサポWEB

東京大会の1年延期をチャンスにして代表入りした27歳の小川仁士もローポインターだ。東京大会で世界のローポインターのレベルを知ったと言う小川の経験も、次世代の大きな原動力になることは間違いない。

専用体育館も選手をバックアップ

そして、この選手たちの成長の場となった日本財団パラアリーナの存在も忘れてはならない。強化指定選手の中でもっとも長い競技歴23年の岸光太郎(※東京大会では日本代表リザーブ)は、2018年6月以降、いつでも練習できるようになったこの環境がチームの底上げを演出しており、日本代表が強豪であり続けるために存続させることが重要だと訴える。

池キャプテン、オアーHCとともに金メダルを目指した日本代表 photo by Takashi Okui

「企業からアスリートとして雇用されている選手たちは平日も練習できます。合宿には呼ばれない育成レベルの選手たちも利用できるパラアリーナでは、若手がトップ選手とともに合宿と同じような練習をすることができた。(パラスポーツ専用の)体育館があったことは、HCの存在と同じくらい大きかったと思います」

加えてこの競技は用具に費用もかかるため、支援がなければ競技を始める垣根も高い。東京大会後、自治体などの金銭的なサポートが減っていく不安は残るが、国内の車いすラグビーの競技人口は約80人と少ないため、これからは選手発掘も課題になる。

もちろん日本代表で簡単に活躍できるわけではないが、「世界は身近」と岸は言う。

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「たとえば、オーストラリアにライリー・バットという世界最高と言われる選手がいますが、日常の練習で冗談っぽく『ライリーのタックルはこんなもんじゃねえ』とか世界のスーパースターの話題が出てくるんです。だから、これから代表を目指す選手もまだ見ぬ世界の幻影を追うことができる。そういった積み重ねで普段の練習の意識が違ってくるのかもしれません」

敗戦の翌日、日本代表はオーストラリアとの3位決定戦で勝利し、銅メダルを手にした photo by Jun Tsukida

その意味でもメダル獲得の意味は大きい。リオ大会銅メダルの悔しさを胸に戦ってきた乗松聖矢は、メダリスト会見でこうコメントした。

「(もともと金メダルを目標にしていたため)銅メダルマッチの前は、メダル獲得後にどういう気持ちになるかわからなかったが、思っていたよりも嬉しい気持ち。パラリンピックでメダルを獲得するということの偉大さ、価値を改めて考えさせられる大会でした」

世界上位7チームによる群雄割拠の様相を見せている車いすラグビー界。そんな中、日本代表はパリで一番輝くメダルを獲得できるか。「無限の可能性を秘めたチーム」(池崎)が高みに上っていく姿を多くの人とともに見届けたい。

東京大会で金メダルに輝いたのはイギリスだった photo by Getty Images Sport

text by Asuka Senaga
key visual by Jun Tsukida

<11月20日~21日 2021ジャパンパラ車いすラグビー競技大会開催中!ライブ配信あり!>
詳細は公式サイト(https://www.parasports.or.jp/japanpara/wheelchair-rugby/)をご参照ください。

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