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スヌーピー月へ行く。2022年、アルテミス1号に搭乗予定

カラパイア


 アメリカの「アルテミス計画」は、2024年までに有人宇宙飛行(月面着陸)を目標としている。まずその先駆けとして、2022年、アルテミス1号による無人飛行試験が行われる予定だが、そこに搭乗するのがスヌーピーだ。

 スヌーピーは無重力インジケーターとしての任務を担っている。ロケットが地球の重力から逃れられたかどうかを確認してくれるのだ。

 スヌーピーはNASAと深いかかわりを持っている。1969年に打ち上げられた「アポロ10号」の月面モジュール船に「スヌーピー」、司令船には「チャーリー・ブラウン」の名がつけられていたのだ。

アルテミス1号でのスヌーピーの任務

 アルテミス1号は、実際に宇宙飛行士が搭乗する前に、宇宙発射システム(SLS)ロケットやオリオン宇宙船を無人で飛ばす月周回テスト飛行で、2022年始めに打ち上げの予定だ。

 無重力インジケーターは、宇宙船内に持ち込まれる小型のアイテムで、船が無重力の状態に達したことを目視するためのもの。

 そこで無重力インジケーターとして任務を担ったスヌーピーが搭乗する。

 オリオンには宇宙飛行士は乗り込まないが、スヌーピーは1体のマネキンとふたりの”乗客”とともにキャビンに入り、旅の様子を世界とシェアすることになっている。

NASAの宇宙服を着た無重力インジケーターの役割を果たすスヌーピー / image credit:NASA

スヌーピーとNASAの関係

 世界中に知られているおなじみのスヌーピーは、アポロ時代、NASAの宇宙飛行の安全性をアピールするために活用された。

 スヌーピーの作者、チャールズ・モンロー・シュルツは、月面にいるスヌーピーのマンガを描き、アメリカの宇宙開発の功績について、国民の関心を惹きつけた。

NASA

 1969年5月、アポロ10号の宇宙飛行士、ユージン・サーナン、ジョン・ヤング、トーマス・スタッフォードは、月面着陸に向けての最終点検を行うために月に向かった。

 このミッションには、月面から15キロ以内のすれすれで滑走し、アポロ11号が着陸する地点を偵察する月着陸船が必要だった。

 乗組員はこの月面モジュール船を「スヌーピー」と呼び、アポロの司令船は、スヌーピーの忠実な飼い主にちなんで、「チャーリー・ブラウン」と名づけた。

 スヌーピーの宇宙への初フライトは1990年のSTS-32ミッションで、スペースシャトル・コロンビア号に搭乗したときだ。

 NASAのシルバー・スヌーピー賞は、アポロ時代に創設され、今日でも続いている。この賞は、ミッションの成功と有人飛行の安全に貢献した功績を称えて、宇宙飛行士やNASAの職員など関係者に贈られる栄誉だ。

 受賞者は、宇宙飛行士姿のスヌーピーがあしらわれたシルバーのピンを贈られる。この伝統にならって、アルテミス1号もまた、未来の受賞者のためにスヌーピーの銀製のピンを運ぶことだろう。

シルバー・スヌーピー賞に送られるスヌーピーの銀製のピン / image credit:NASA

アポロ打ち上げ50周年記念

 2019年、NASAとピーナッツ・ワールドワイドは、アポロ10号打ち上げ50周年と、NASAの安全性と有人宇宙飛行の啓蒙活動に関するパートナーシップの歴史を祝った。

 記念日に向けて、NASAとピーナッツは、次世代の探検家たちと共に、科学(Science)、技術(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、数学(Math)の楽しみをシェアするSTEM活動で協力し、ミニドキュメンタリー番組や新たな製品を作り出した。

 NASA法に基づく契約で正式に承認されたこのコラボは、アポロ時代に始まった最初の共同関係から50年を経て、スヌーピーの宇宙服を刷新したり、NASAの深宇宙探査ミッションをテーマにした新たな宇宙プログラムを紹介する機会を与えた。  こうした記念コラボのもと、NASAは現代のスヌーピー宇宙飛行士や宇宙をテーマにした、ピーナッツの数多くの新プログラムを支援した。

 その中には、幼稚園児から小学5年生までの生徒を対象とした、アメリカの深宇宙探索目標についてのSTEMベースのカリキュラムも含まれている。

アルテミス世代のスヌーピー

 今日でも、NASAとスヌーピーのパートナーシップは続いている。アルテミス1号でのフライトでは、スヌーピーは、NASAのワッペンをつけたオレンジ色の宇宙服に、手袋、ブーツを装備したカスタムメイドの服で参加する予定だ。

 ピーナッツは、パートナーのメディアカンパニーGoNoodle社と共同で、子どもたちがスヌーピーと一緒にアルテミス1号の旅に同行しながら、重力やチームワーク、宇宙探索について学ぶことができる、新しいカリキュラムやショートビデオを発表する。

 アルテミス計画では、初めて女性や有色人種の月着陸を実現し、将来の火星探査に向けての人類の次のステップをリードすることを目指している。

 アルテミス1号は、月での長期滞在を確立するために、ますます複雑になるミッションを行うための道を開くことだろう。

1969年4月26日、ヒューストンにある有人宇宙センター(現在のNASAジョンソン宇宙センター)での記者会見に出席した、NASAの宇宙飛行士で、アポロ10号の月着陸船パイロットだったユージン・A・サーナンとスヌーピー / image credit:NASA
References:Snoopy to Fly on NASA’s Artemis I Moon Mission | NASA / written by konohazuku / edited by parumo

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