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「自分たちの考えを全てシェアしなくてはいけない世界になったら?」 新感覚SF『カオス・ウォーキング』原作者が描きたかったこと

ガジェット通信

巨大宇宙船、エイリアンとの戦い、謎に満ちた星──壮大なスケールと映画史上まれにみる設定のエキサイティングなストーリーで、映画ファンを驚愕と歓喜の〈ニュー・ワールド〉へと連れ去る『カオス・ウォーキング』が11月12日より公開となります。

本作はガーディアン賞、カーネギー賞など、数々の名立たる文学賞を制するパトリック・ネスのSF小説の映画化。監督は『ボーン・アイデンティティー』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で知られるダグ・リーマン。主演はトム・ホランド、共演はデイジー・リドリーと、マッツ・ミケルセンと豪華キャストが集結しています。

なぜ? どうして? いたるところちりばめられた謎。そして“ノイズ”によって、頭の中の思考や想像が露わとなる面白さに加えて、生まれて初めて女子を見る青年を演じるトム・ホランドの初々しさ爆発の演技。謎と“ノイズ”、それに10代の瑞々しい感性がミックスされた新感覚のSF映画。原作者であり、本作の脚本も手がけるパトリック・ネスさんにお話を伺いました。

ーー本作大変楽しく拝見させていただきました。原作の「心のナイフ」(「混沌の叫び」3部作の第1部)は2008年に発表されたの本ですが、今現代にも通じる考えさせられる部分がありました。パトリックさんは本著をどの様な思いで書かれたのでしょうか?

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本を書く時、自分がその気持ちになっていないと、読者もその気持ちになってくれないと思うんですね。ワクワクするところはワクワク、スリリングな部分は緊張、悲しい時は思い切り悲しく、といった様に、自分がその感情にグッと入り込んでいないといけない。この本は“ノイズ”(劇中で頭の中の思考や想像が露わとなること)に苦しめられながら書いていました。

主人公2人の間に生まれてくる信頼感、追われる立場、次々と大変なことが起こって物語の展開は容赦ないんですね。本作の中で、とても悲しいシーンがあるのだけど、僕自身もすごく悲しい気持ちになりながら書いたんだ。

ーー劇中の“ノイズ”はSF的な設定でありながらも、共感出来る怖さがありました。

この“ノイズ”はSNSをあらわす寓話であり、メタファー的な部分があります。本を書いた2008年当時にはSNSサービスは登場していて、人と人をつなげる新しいパワーがあることは素晴らしいなと思っている。でもネガティブな面もあって、他者の意見が押し付けられたり、自分にとって嫌な言葉だったり考えがSNSによって増幅されていく。すでにうるさかった世界が、現在はもっとうるさくなっている。「自分たちが考えていることを全てシェアしなくてはいけない」世界になったら、どんな事が起こってしまうんだろう。そういう問いかけをこの物語ではしたかったんですね。特にこの映画では、若い人たちがそういう状況におかれたら?ということを中心に描きました。

ーーこの“ノイズ”の描き方は、SNSに対して私がモヤモヤ感じていることがすごく表現されていてビックリしました。

SNSは人と人をつなげる、ということにおいては人類史上最も優れた発明の一つだと思う。でも、信じていた人があまりよくない人であることもあるし、よくない人とつながってしまうリスクもある。僕はネットをやめろとか、SNSの無い時代に戻って欲しい、と思っているわけではなくて、もう少しそうったSNSのリスクを自覚することが大切かなと思っている。情報というものが、どの様に人にダメージを与える為に使われてしまうのか、しっかり目を開いて見ることが必要なんだと。

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