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危機管理産業展2021で発見!これは欲しい個人向け防災グッズ

防災ニッポン

パッケージを見てわかるのが、商品特性です。
アレルゲン不使用などが目立つように記載されているもの、不足しがちな野菜を食べることができるよう工夫されたもの、温めなくてもおいしく食べることができるものなど。災害時の食は多種多様になっています。

お湯を備える「ホットプラスマルチウォームバッグ」

とはいえ、冬季の災害時に停電やガスなどのライフラインが途切れたなかで、温かな食べ物や飲み物があれば、どれほど心が温まることでしょうか。阪神大震災は1月、東日本大震災は3月に起きました。乳幼児のミルクを調乳するには適温のお湯が必須です。そんなときにあったらうれしい商品を見つけました。「ホットプラスマルチウォームバッグ」(=写真)です。

発熱剤と二層構造になったマルチバッグ、取っ手などがセットになっていて、水を用意すれば、非常食やレトルト食品などの温めやお湯を沸かすことができるというのです。ガスや電気、火は必要ありません。

写真説明:発熱剤とマルチバッグ、取っ手がセットになった「ホットプラスマルチウォームバッグ」。温める際に袋を立てる組み立て式の紙製スタンドも入っています。この商品には、発熱剤使用期限として2026年10月と記載されていました。

水を注いで食材の温めやお湯を沸かす

マルチバッグの大きさは縦36㎝で幅32㎝。内部で発熱剤を入れる発熱層(外袋)と食材をいれる加熱層(内袋)に分かれています。使う時は、最初に発熱剤を外袋の底に置き、温めたい食材を内袋に入れます。外袋に180mlの水を注いで発熱剤と反応させ、付属の取っ手で袋を密閉して食材を温めます。食材の代わりに内袋に水を入れれば、お湯を沸かすこともできます。

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内袋の底は外袋の途中にあるため、食材が下部からの熱で加熱される仕組みです。加熱時間の目安はレトルト食品やおにぎりなどは15分から20分程度、お湯なら10分から15分程度です。450ccの水の場合、10分程度で90度超になるそうです。

「山本商事」(京都市)が開発し、2020年11月から販売しています。防災安全協会の「防災防疫製品大賞ⓒ2021」で10月、新製品開発・セット部門優秀賞に選ばれました。

災害時に欠かせないトイレ問題

食べ物を備えたらトイレについても考えておく必要があります。トイレについては、1日に1人5回用を足すとして必要な備えをしておくよう推奨されています。

最も手軽な携帯トイレは、排せつ物を入れる袋と凝固剤などがセットになっています。袋を便座に取り付けて使うものが多いです。

抗菌・消臭機能や10年品質保証

どういう観点から選べばいいのでしょうか。
災害トイレのマイレットシリーズを20年以上販売している「まいにち」(大阪府岸和田市)では、自社製品の特徴を「コンパクト」「抗菌・消臭機能」「10年間の品質保証」と説明します。いつ使うかわからないため長期間の品質保証があれば安心できますね。

写真説明:「マイレットmini-1」の場合、横14cm×縦9cmに抗菌性凝固剤と黒色の袋がセットになっています。この大きさなら常時携帯しやすいですね。

トイレットペーパーもお忘れなく

また、高知県産業振興センターではトイレットペーパーも10年保証を提案していました。「丸英製紙」(高知県いの町)の「10年保存 備蓄用トイレットペーパー」の場合、1ロールで通常の4倍の長さ200mあり、1ロールずつ真空包装されています。

トイレがあってもトイレットペーパーが足りなくなる、津波でぬれて使えなくなる、紙が劣化するなどを考えると、こうした専用品はよく考えられています。

「驚異の防臭袋BOS」で密閉・保管する

同じトイレ関連商品でも「防臭」で来場者の足を止めていたのが、BOSシリーズのブースでした(=写真)。

BOSは「クリロン化成」(大阪市)が開発した高機能素材の商標で、見かけはふつうのビニール袋ですが、通常商品に比べて高い防臭機能を誇ります。ブースでは、カレー粉入りの瓶が用意されており、一般的なビニールとBOSで覆ったものを比較できるようになっていました。

おむつ、ペット、生ゴミ用など150種類以上

医療向けの開発から生まれた商品で、2012年から発売されています。色やサイズなどが豊富にそろっているほか、「BOS非常用臭わないトイレセット」もありました。おむつやペット、生ゴミ用など商品数は150種類以上になるそうです。

災害時のトイレ問題では、使用後についても考えておく必要があります。自治体のごみ収集のルールに沿って廃棄することになりますが、一定期間は保管します。となると、防臭性が重要ですね。トイレの数をそろえて安心していましたが、とんでもないことでした。

まとめ

会場では、東京消防庁のVR防災体験車で地震の疑似体験もしてみました。所要時間は3分で、その3分間でヘッドマウントディスプレイに映った家のLDKはめちゃくちゃになりました。断続的に大きな揺れに見舞われてモノは倒れ、壊れていきました。地震対策として家具や家電の転倒防止も必須です。今回、紹介したサービスやグッズは、いずれもネットで利用したり、購入したりすることができます。家庭や職場での備えを考えるうえで参考にしてください。

<執筆者プロフィル>
笠間亜紀子
読売新聞 くらし×防災メディア「防災ニッポン」編集長・防災士

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