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呼吸法のプロに聞いた!集中力を高める方法

教えて!gooウォッチ

仕事や勉強、スポーツなど、集中力はいかなるシーンでも重要なものだろう。集中力が散漫になることで、作業効率が大幅に下がったり、失敗したという経験はないだろうか。「教えて!goo」にも「集中力って何ですか?」という素朴ではあるが、意味深長な疑問が寄せられている。そこで今回は、「ZEN呼吸法」を編み出した椎名由紀さんに集中力を高める方法を聞いてみた。

■姿勢のよさが集中力に繋がる

どうしても物事に集中するのが苦手、という人がいる。どんな状況でも集中することはできないか、椎名さんに尋ねた。

「『集中する』ということを特別なことと考えている人が多いようですが、実は集中は常にできるものです。言い換えれば、『常に集中していることが普通になる』方法がある、という方が理解しやすいでしょう。実は、考え方ではなく力の入れ所がコツなのです。集中力を高めるためには、まず、肚(はら)に力が入っていないといけません。肚に力を入れることで、はじめて上半身の余計な力が抜けていきます。そうすると、脳に沢山の血液、つまり栄養と酸素が常に潤沢に行き渡っている状態をつくることができます」(椎名さん)

集中は持続に限りがあると思っていたが、常にできるとは意外だ……。

「『集中力が高い』というのは脳が活性化している、ということ。つまり、脳に血液が沢山送られている状態を指すのです。そのため、肚(はら)、もっといえばヘソの下あたりの『丹田(たんでん)』に力がこもっている姿勢を保っていれば、常に脳は活性化し、集中力が高い状態が保てるのです。集中力を高めるために特別な何かを行うのではなく、日常の姿勢を整えることが重要です。逆に、気が散る人は姿勢が悪い人ともいえるでしょう。肩こりや腰の痛みなど不調を抱えている人は、集中力が下がっていることが多いです」(椎名さん)

椎名さん曰く、名だたるスポーツ選手など、ここぞいうときに集中力を発揮できる人は姿勢がよい人が多いという。

「究極の集中は他の欲がなくなる状態ではないかと考えます。禅僧が坐禅をするのは究極の集中によって他のことを考えない境地に至り、いわゆる『無』という状態に近づくことを指します。アイデアや企画が降り注ぐように降ってきて、いわゆる悟りの境地に近づいていく状態のことです。ちなみに坐禅時も自分の呼吸を数えて観察する『数息観』という呼吸法を使います。食欲や睡眠欲など、生理的欲求を感じなくなるほど集中し、あっという間に時が経ち、終えてもなお達成感で満たされており、食べていなくても、寝ていなくても満たされている。スッキリとした爽快感と確信をもって目前のことのみに熱中している状態です」(椎名さん)

集中を極めると、さまざまな欲も消え失せるという。いきなりその境地に達するのは難しいだろうが、日頃から姿勢を正していれば、常に集中力スイッチをONにでき、気が散りにくくなるのだ。

■腹式呼吸を心がける

集中力を高めるために、日頃のトレーニングとして取り入れられる呼吸法を教えてもらった。

「まずは、先ほどもいったように姿勢が大切です。肚(はら)に力をこめ、逆に上半身はゆるめましょう。その姿勢が取れたら、腹式呼吸がしやすくなっていきます。上半身が固まっている現代人には訓練が必要となるでしょう。身体に余計な力が入っていると胸式呼吸になり、集中力は低下します。腹式呼吸こそが、集中力を高める呼吸になります。リラックスしつつ、大脳に血流が流れ込んでいく状態をつくることができれば、誰でも集中することができます。このとき『深く長く息を吐く』ということがポイントです。息を吸うときは力まず、入ってくる分だけを優しく受け取るという印象です。呼吸をしているときに、胸や肩が動かない呼吸です。1分間の呼吸数が、コンスタントに5~6セットくらいになるようにしましょう」(椎名さん)

椎名さん直伝の呼吸法は、鍛錬した禅僧クラスなら1分間の呼吸数が2~3セットくらいで済むという。ここまでの状態に至るにはかなりのトレーニングが必要らしい。しかしそれを目指すことで、集中力が身につくことだろう。

●専門家プロフィール:椎名 由紀(ZEN呼吸法
禅僧・白隠禅師のメソッドに自らの経験や知識を組み合わせたZEN呼吸法を完成させる。体内対話株式会社の代表取締役を務める。呼吸アドバイザーとして日本のみならずパリやドイツ、オーストリアなど欧州でも活動する。『呼吸美メソッド改訂版』(双葉社)など、著者多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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