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世界の最低賃金、平均年収はどれぐらい?

日刊ホントの話

先進国と発展途上国の経済格差は、いわゆる「南北問題」としてSDGsの目標にも取り入れられています。実際にどのぐらいの違いがあるのでしょうか。OECD諸国とアジアの国々の最低時給や平均年収を調べてみました。


●世界の「最低時給」「平均年収」ベスト10は?

 まず、先進国の集まるOECD加盟国の最低時給ベスト10の国々とその平均年収です。いずれも2020年に発表された2019年の値で、元の表のドルは2020年平均TTB105.82円で換算しています。

順位:国名/最低時給(円)/平均年収(円)
1:オーストラリア/1,365/5,841,898
2:ルクセンブルク/1,333/6,968,670
3:フランス/1,291/4,823,381
4:ドイツ/1,270/5,687,296
5:ニュージーランド/1,249/4,790,366
6:オランダ/1,196/6,225,179
7:ベルギー/1,185/5,748,883
8:イギリス/1,175/4,989,096
9:カナダ/1,111/5,856,290
10:アイルランド/1,090/5,235,339

 世界で最低賃金が最も高いのはオーストラリアですが、この制度を最初に設けたのは1894年のニュージーランドで、96年にオーストラリアのビクトリア州でも設けられたという歴史的な経緯があります。2021年のオーストラリアでは7月に始まった新年度の全国統一法定最低賃金を時給20.33豪ドル(1,682円)まで引き上げているとのニュースも。

 最低時給が高くても、必ずしも平均年収は高くないのが世界の現状のようですが、平均年収ベスト10の国々と最低時給は以下のようになります。

順位:国名/平均年収(円)/最低時給(円)
1:アメリカ/7,343,061/773
2:アイスランド/7,141,580/ー
3:ルクセンブルク/6,968,670/1,333
4:スイス/6,859,675/ー
5:オランダ/6,225,179/1,196
6:デンマーク/6,183,067/ー
7:ノルウェー/5,902,639/ー
8:カナダ/5,856,290/1,111
9:オーストラリア/5,841,898/1,365
10:ベルギー/5,748,883/1,185

 最低時給が定められていないのは、労働者の組織率が著しく高く、多くの産業で労働協約が締結されている先進工業国です。

●近隣アジアの国はどうなっているか

 OECDに加盟している韓国の最低時給は942円(12位)、平均年収は4,440,207円(19位)と現在のアジアでは最高レベル。それに次ぐのが日本の最低時給868円(14位)、平均年収4,075,657円(22位)です。

 それ以外のアジア諸国はOECDに加盟していないため、同じ基準では比較できませんが、ジェトロが行っている海外進出日経企業対象の「賃金・給与水準」レポートがあります。こちらは2020年8月時点の月額基本給ですが、元の表のドルは2020年平均TTB105.82円で換算しています。

順位:国名/中央値(円)/平均値(円)
1:中国/51,217/56,190
2:タイ/41,799/47,302
3:マレーシア/37,989/38,095
4:インドネシア/35,979/38,095
5:インド/26,984/28,307
6:フィリピン/26,032/28,783
7:ベトナム/25,079/26,455
8:カンボジア/21,164/23,492
9:ミャンマー/15,873/19,153
10:パキスタン/15,767/16,720

 こちらは主に製造業の作業員の月額給与なのでOECD統計と単純比較はできませんが、最低時給が1,682円の国と平均月給が16,728円の国では後者が「世界の工場」となってしまうのも仕方のない運命と考えるしかありません。「親ガチャ」どころではない「国ガチャ」について、日本も考える時期ではないでしょうか。

<参考サイト>
Real minimum wages│OECD.Stat
https://stats.oecd.org/Index.aspx?DataSetCode=RMW#
新型コロナウイルス感染拡大後、アジアの賃金・給与水準はどう変わったか│JETRO
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/a9bd380c2d64c495.html

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