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自信をつかんだ夏、神戸国際大附が新たな伝統を刻んだ経験を生かす【前編】

高校野球ドットコム

 今年は夏の甲子園で初の8強入りを果たした兵庫の強豪・神戸国際大附。分厚い選手層で接戦をものにし、甲子園では全試合で1点差の好ゲームを演じ続けた。まずは、そんな神戸国際大附の今年の戦いぶりを振り返る。


投打の柱が飛躍

楠本晴紀(神戸国際大附)

「つい最近だったのに凄く前のような感じがするんですけど、ふと思い出すと、3年生が西川 侑志キャプテン中心に悔いはありますけど、良いものを残してくれたかなと思っています」

 夏の甲子園をこう振り返ってくれた青木尚龍監督。2回戦敗退に終わったセンバツとの大きな違いはエース格の阪上 翔也(3年)の復調だろう。昨秋の近畿大会で痛めた右肘の状態が万全ではなく、センバツでは2試合とも先発して2回途中で降板していた。

 それが夏の甲子園では全4試合に登板して、2回戦の高川学園戦では完投勝利を飾るなど、主戦として機能。「まだまだ本来の力は出し切れていなかったと思う」(青木監督)と決して絶好調ではなかったが、彼が投手としてゲームを作れたことは大きかった。

 また、打線で核になったのが、主将で4番に座る西川だ。2本塁打に加え、3回戦の長崎商戦で逆転サヨナラ打を放つなど、大活躍を見せた。投打の柱になるべき3年生が要所で仕事をしたことが、躍進に繋がった。

チーム一丸でつかんだ夏の経験

青木尚龍監督(神戸国際大附)

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 そして、神戸国際大附の戦いで特徴的だったのが、多くの選手を起用している点だ。準々決勝の近江戦では控え捕手の上田 聖也(2年)を除く17人が出場。9回表には4者連続の代打攻勢で、二死からの同点劇を呼び込んだ。それ以外の試合でも選手を頻繁に後退させている印象が強いが、そのことについて青木監督はこう話してくれた。

「全員が本当にゲームの中で必要な選手ばかりなので、その時でダメであっても別の違う選手が出てきたらいいなと思っています。常にベンチの中で準備してくれているからそうなったと思いますね」

 レギュラー9人だけでなく、ベンチ入りしている選手全員が戦力と考えられているため、選手もモチベーションを保ちやすい。こうした相乗効果が終盤のドラマを呼び込んだ。

 しかし、勝ち越すことはできず、その裏にサヨナラ負け。「ピッチャーで投げられる子はいたので、もう一つ勝っていれば、また違った景色が見えたんじゃないかなと思います」と青木監督は勝ち切れなかったことを悔やんだ。過密日程を苦にしない豊富な投手陣を揃えていただけに、この試合で勝っていれば、頂点が見えていたかもしれない。

 後編では新チームでの飛躍が期待できる選手を紹介する。

(取材:馬場 遼)

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