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興南vs沖縄水産

高校野球ドットコム

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興南2季連続32度目の九州地区高等学校野球大会出場

サヨナラ打を放ち一塁へ向かう興南平山

 「内容的には負けのゲームだよね」。興南・我喜屋 優監督は、苦しかった試合をそう振り返った。先制され、追い付いたまでは良かったものの突き放されていく展開。「でも興南らしさというかね、春夏連覇の戦士たちのような力強さがあったね」。

 2010年夏の甲子園の報徳学園戦のような展開でもひっくり返す底力こそ、興南。昨年の秋は出来なかったことをやってのけたナインを手放しで賞賛する監督であった。

終始リードしていたのは沖縄水産

 初回、いきなり沖水打線が爆発する。一死から2番川端 南海斗のセンター前ヒットを皮切りに、仲本 海、知念 琉月、芳山 海斗と4連続長短打。相手のワイルドピッチも絡んで一気に2点を先制した。追う興南は3回、ヒットと悪送球でチャンスを掴むと4番盛島 稜大が、逆らわないバッティングてライト前へ運び二者が生還。同点とした。

 しかし沖縄水産は6回、一死一、二塁からダブルスチールを成功させると、1番吉元悠貴の二塁打で再び2点のリード。9回には相手のエラーで決定的と思える1点を追加した。

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 追い詰められた興南は9回裏、1番仲程 雄海が二塁打。次打者の死球後、3番禰覇盛太郎がヒットで繋げ満塁とした。流れが一気に変わるかと思いきや、沖縄水産も粘る。3回に同点打を放っている盛島 稜大をサードゴロの本塁封殺に斬ると、次打者のファーストゴロで1点を失うが、一塁から二塁に送りツーアウト。追い詰められた興南だったが「普段なら、あのような当たりがない選手」と、我喜屋 優監督も目を細めたラッキーボーイが興南にはいた。

 金城 南隆が2球目を振り抜くと、センターの横を破る起死回生の二塁打となる。9回裏の土壇場で同点とし試合は延長へともつれ込んだ。だが3イニング戦っても互角の両雄、ゲームは13回タイブレークへと流れていった。

一年生平山がサヨナラ打

 沖縄水産は13回、四球を選んで満塁とすると9番平田 李維が犠牲フライを放ち、まず1点。次打者の当たりはファーストゴロもそのまま一塁をアウトにし、沖縄水産のボードに2点目が刻まれた。その裏、興南は先頭打者がファーストへのファールフライに打ち取られる。今度こそ万事休すかとも思われたが、沖縄水産の野手にもプレッシャーがかかっていた。ワイルドピッチでそれぞれ進塁すると二人目のラッキーボーイ石川 泰平が打席へ。

 「どんなボールだったが全く覚えていない」と石川 泰平が言うほど、真っ白な頭の中に甘めのボールがやってきた。逃さず振り抜くと打球は左中間へ。9回の同点劇を今一度見ているのかと錯覚するような、見事な2点タイムリー二塁打で興南が再び振り出しに戻した。

 14回裏、興南は犠打を失敗するも盛島 稜大がライト前へ弾き満塁。試合中盤から好投していた平山 航多は、バットではここまでの4打席ノーヒットと苦しんでいたが我喜屋 優監督は動かない。「9回のチャンスでも打てなかった。絶対自分が決めると強く思って打席に入った」。そんな平山 航多に甘いカーブがやってきた。「野手に助けられてきたことを思いながら、強く振り抜いていった」結果、見事なサヨナラタイムリー。昨年の準決勝で具志川商に敗れ、秋の九州切符を逃した鬱憤を見事晴らした今大会ナンバーワンのゲームであった。

(取材=當山 雅通)

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