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ADHDの子供は落ち着かないように見えても、動きながら頭を働かせている

カラパイア


 日本でも認知が広がりつつある、ADHD(注意欠如・多動症)は、注意力が散漫で、落ち着かないといった症状を持つ。

 大脳にある前頭前野の機能調節に偏りがあり、神経伝達物質の不足などが関与しているとみられており、最近では、脳の撮像技術を利用した診断方法が模索されている。

 さらに最近公開された実験動画によると、彼らがソワソワと落ち着かない時には、脳を酷使させていることがわかった。

 ADHDの子供は、遊んでいるように見えても、動くことで集中しようとしており、まさにそれこそが脳を使っているサインなのだという。

同じADHDの子供に異なる映像を見せた時のタイムラプス動画

 まずは以下の動画を見てほしい。左側と右側に画面が分割されているが、映っている子は両方同じ子供であり、ADHDと診断されている。

 左側の画面では、先生が数学を教えている映像を見ている。右の画面では『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の映像を見ている。

 10分間撮影した映像をタイムラプス(早回し)したものである。

ADHD Study

その差は一目瞭然。授業を見ている時は、姿勢を変えたり、椅子をぐるぐる回したりと落ち着きない様子だが、スター・ウォーズを見ている時はじっと集中している。

退屈しているわけではない。集中する為のプロセスである

 ADHDの子供はSF映画には夢中になっても、数学の授業は退屈で飽きてしまっているのだろうか?

 実はそうではない。 米セントラル・フロリダ大学のマーク・ラポート教授はこう説明する。

 よくあるイメージとは違い、ADHDの症状は常に出ているわけではない。それがでるのは、子供が脳の「実行機能」、とりわけ「作業記憶」を作動させているときだという。

 作業記憶は、学習・推論・理解といった複雑な認知活動を行うために必要な情報を、一時的に保管しておくためのものだ。

落ち着きがなくなるのは脳に負荷がかかるから

 ADHDの子供が授業に退屈しているという話は、「結果から原因を説明」しているに過ぎない。

 しかし『Journal of Abnormal Child Psychology』(17年8月19日付)に掲載された研究などが示すように、本当の原因は「脳にかかる負荷」にある。

 スター・ウォーズを観ているときは、ただ感覚を働かせればよく、何かを覚えたり、分析したりといったことは必要ない。案外、脳はリラックスしている。

 しかし算数の授業では、作業記憶を作動させて、脳を酷使しなければならない。このときADHDの子供は、体を動かすことで、「注意力を維持しやすくなる」のだ。

落ち着きがないからと言ってやる気がないわけではない

 ここから言える大切なことは、親や教師たちはADHDの子供に、じっとしていられないからといって、「やる気のない怠け者というレッテルを貼ってはならない」ことだと、ラポート教授は話す。

 ADHDの子供たちは、脳を使おうとしているからこそ体が動く。だから、他人に迷惑をかけないのであれば、落ち着きのない行動を許容することが大事だという。

 どのようにすれば集中し、学習することができるかは人それぞれだ。ADHDの場合、それが落ち着きのない行動である場合もあるのだ。人によって違う集中のプロセスがあるのだ。

 小4でADHDと診断されたパルモの場合、大人になった今でも集中力が続かないことが多々ある。

 そういう時はいったん席を立って「猫吸い」だ。2匹分しっかりと吸って「セロトニン超注入」と唱えることで、なんとかまた集中力を回復できるもんだよ。

 自分なりの集中方法を考えとくといいかもね。

References:ADHD Kids Can Be Still – If They’re Not Straining Their Brains / written by / parumo

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