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オーパーツ疑惑すら浮上した精巧に分断されたサウジアラビアの巨石の謎、自然現象である可能性

カラパイア


 サウジアラビアのオアシスには、約4000年前の「アル・ナスラ」と呼ばれるその巨石が存在する。それはまるでレーザー兵器を使用したかと思うほど、スパッと見事に両断されている。

 いったいどのようにして巨石は切断されたのか?この不思議な岩石の謎については先日もお伝えしたが、最近2名の地質学者が、メディアの取材に応じその謎に迫った。

 彼らによると、凍結融解や風の浸食、地殻変動など、自然現象である可能性が高いという。とは言え人為的な可能性を完全に否定したわけではない。

真っ二つに分断された巨石「アル・ナスラ」の謎

 サウジアラビアの首都リヤドから車で8時間の距離にある「タイマー・オアシス」は、歴史ある土地だ。

 この辺りからは、紀元前4000年頃の火打ち石が発掘されているほか、紀元前6世紀中頃には新バビロニア最後の王ナボニドゥスの住居があったことでも知られている。

 そんな砂漠のオアシスに、巨大砂岩「アル・ナスラ」はある。高さ9メートル、幅7.6メートルの巨石で、人や馬らしき彫刻が刻み込まれている。

 最大の特徴は真っ二つに両断されていることだ。その切り口はあまりにも人工的で、レーザー兵器で切断したかのようだ。くわえて絶妙なバランスで立ち続けている点も不自然だ。

 当時の技術でこのように岩を両断するのは不可能だと思われ、地質学的な謎とされてきた。

 切断方法については、人間が時間をかけて少しずつ切ったという常識的なものから、超高度な古代文明によるもの、あるいは異星人の仕業など、真偽定かならぬものまで諸説ある。

What caused the perfect split in Saudi Arabia’s Al Naslaa rock?

水の凍結融解と風の浸食作用によるもの

 しかしブリストル大学の地質学者チェリー・ルイス氏によると、「凍結融解作用」という自然現象が原因かもしれないそうだ。

 岩の小さなヒビに水が入ったときに気温が低下すると、凍りついて膨張し、ヒビが少しだけ広がる。気温が上がって氷が解けると、ヒビのさらに奥深くにまで水が進入する。これを何千年、何万年と繰り返すうちに、ついには真っ二つに割れてしまうのだ。

 くわえて、まるで「サンドブラスト」(研磨剤を吹き付けて表面を磨く方法)のような風の浸食作用もあったかもしれない。岩の表面が滑らかな理由や、倒れずに立っている理由は、これで説明できそうだという。

 とはいうものの、ルイス氏は人間が切断した可能性を否定してはいない。ストーンヘンジやイースター島のモアイのように、ごく初歩的な道具で岩を加工した文明が実際にあるからだ。

圧力によって生じる割れ目

 バーミンガム大学の地質学者ティム・レストン教授は、おそらくは「節理」だろうと述べている。

 節理とは、地殻変動の際に圧力の解放や膨張の作用によって生じる自然な割れ目で、アル・ナスラの場合、周囲が侵食されてしまいそれだけ露出していると考えられるとのこと。

 もし節理であれば、亀裂の両側には羽毛のような構造が残されているかもしれないそうだ。

Rock of Naslaa AKA laser cut rock!

 とは言え、まだ完全に解明されたわけではない。地質学者が最新の技術で本格的な調査をすれば、いずれその謎も明らかになることだろう。

 もしかしたらオーパーツである可能性も否定できないので、その時まで、ワクワクなロマンを胸に抱いておくことにしよう、そうしよう。

References:Al Naslaa rock formation: The huge boulder in Saudi Arabia that’s baffling the internet / written by hiroching / edited by parumo

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