
小説『旅猫リポート』が面白い!泣ける!あらすじ、内容をネタバレ紹介!
本作の主人公は気位の高いオスの野良猫。もともとはひとりっきりで生活していましたが、交通事故をきっかけに、人間にしては猫の気持ちが分かる宮脇悟の飼い猫に。
カギしっぽが数字の7に似ていることから、名前はナナに。メスのようだとナナは抗議しますが、名前はそのままに。
もともと2人はナナが野良時代から交流があり、それもこれも、宮脇が猫の気持ちが分かる人間だったから。いっしょに暮らし始めてもその仲の良さは変わりませんでした。
しかし5年が経った頃、宮脇はナナを手放さなかればならなくなり、その旅へ出ます。
あんなにうまくやっていた2人がなぜ別れることになってしまったのか?その旅の様子はどんなものなのか?猫好きには特にたまらない、泣ける作品です。
著者有川 浩 出版日2012-11-15
『旅猫リポート』の作者・有川浩とは
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有川浩は、『図書館戦争』や「三匹のおっさん」シリーズ、『植物図鑑』、『阪急電車』など有名な作品を数多く世に送り出している作家です。これらの作品はすべてアニメやドラマ、映画化されており、どこかで目にしたことのある方も多いのではないのでしょうか。
元々は電撃小説大賞からデビューした作家でもあり、自作を「大人向けライトノベル」だと語っています。
著者有川 浩 出版日2011-07-23
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有川浩作品のすごさは「読みやすさ」にあり!
彼女の生み出す作品が次々とベストセラーになり、映像化なども通して愛されている理由はどこにあるのか? ……それはまさに、キャッチーな文章にあるといえます。
今回紹介する『旅猫リポート』の冒頭をご紹介します。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。
――と仰ったえらい猫がこの国にはいるそうだ。
そのえらい猫がどれほどえらかったのか知らないが、
僕は名前があるという一点においてのみ、そのえらい猫に勝っている。」
(『旅猫リポート』より引用)
2021年10月9日