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【難民選手団・団長インタビュー】私たちがパラリンピックに出場する理由

パラサポWEB

リオ2016パラリンピックに続き、東京2020パラリンピックに出場した難民選手団。難民生活という困難な状況にありながら自らの限界に挑むパラアスリートたちの姿は、私たちに多くのメッセージを残していった。難民選手団の団長を務め、自身も難民としての経験を持つパラリンピアンのイリアナ・ロドリゲスさんに、難民選手団がパラリンピックに出場する意義や今後の取り組みについて聞いた。

強いメッセージを発信できる6人がそろった

――前回のリオ大会に続き、2度目の結成となる難民選手団ですが、皆さんがパラリンピックに出場する意義とは何でしょう?

リオ大会で2名だった難民選手団の選手は、東京大会では6名に増えました。今回その中に女子選手が含まれたことは、大きな成長といえます。いま世界には、約8200万人の難民がいて、その中の約200万人に障がいがあります。難民の代表として選手たちがパラリンピックに出場することは、障がいのある難民に対して大きな励みになるのです。東京大会に強いメッセージを発信できる6名の代表選手がそろったことをうれしく思います。

――難民選手団が発信する「メッセージ」とは?

何より「希望」です。とくに、女子こん棒投げに出場した20歳のアリア・イッサが代表入りしたことは大きな意味のあることでした。女子選手として初めて難民選手団入りした彼女は、「女性の難民であってもスポーツで人生が変わるということを発信できれば」という強い気持ちをもって大会に臨みました。

陸上競技・女子こん棒投げ(F32/脳性まひ)に出場したアリア・イッサ。難民選手団唯一の女子選手 photo by kyodo

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――異なるバックグラウンドを持った選手が集まるチームの団長に就任して、何か気づかされたことはありますか?

選手たちとビデオ会議をしたとき、ある選手が、「私はチームではなく家族だ」と言いました。コミュニケーションをとるのは大変ですが、お互いを思いやり愛情を抱くこと、それが私たちにはとても重要でした。選手の中には、大変な困難やつらい経験をしている選手がいます。だからこそ、深い思いやりと、相手を尊敬する心を持つことができると思います。選手たちは、そういった精神を、身をもって体現してくれました。

同時通訳5人でグローバルミーティング

――団長として、どんなことに苦労されましたか?

大きなプロジェクトには、大きな課題がつきものです。でも、その分、見返りや達成感も大きいので、それで帳消しでしょうか。大変だったことを挙げるとしたら調整ですね。住んでいるところがバラバラな私たちは、全員が集まるオンライン会議を開くにも、いつ何時に開催するかを決めるのにひと苦労しました。5人の同時通訳をつける必要があって、時間もかかる。今までにない経験でしたね。

難民選手団のイリアナ・ロドリゲス団長。インタビューは大会中にオンラインで行った photo by parasapo

――選手たちの練習環境を整えることも、なかなか難しかったと思います。

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