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漢字表記の王道は二文字横書き、「天理」「明徳」「熊工」と言っていいだろう

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明徳義塾のユニフォーム

 この夏は、智辯和歌山と智辯学園の「智辯対決」決勝になったということもあって、改めて漢字表記のユニフォームにスポットが当たったような気がする。特に、漢字二文字のユニフォームとしては、両智辯のほか、今大会最速投手と注目された風間 球打の明桜も、漢字二文字に横書きで「明桜」だった。そして、その明桜を下したのが同じタテジマで漢字二文字の横書きの明徳義塾で、胸の表記は「明徳」だった。

 実は、この両校の対戦も類似ユニフォーム対決だった。白地にタテジマでストッキングも共にラインなどはない濃紺の一色で、斜めから見える「明」の文字も同じような相撲漢字とも言われている教科書体のようなわかりやすい文字となっている。よく似ており、一見すると見分けがつかないくらいだったが、明桜は文字に黄色の縁取りがあり、右袖口の校章も黄色が基調となっている。このあたりは区別しやすかったと言えようか。ちなみに帽子もストッキングと同色の濃紺でマークは「M」だが、明徳義塾は千葉ロッテマリーンズのような書体の「M」だが、明桜はデザイン文字の「m」でこれはかなり違いがあったので、見分けやすい。

 また、同じ「明」の文字があって漢字二文字の横書きとしては今春のセンバツ準優勝校でこの夏も出場を果たした明豊もそうだ。ただし、明豊の場合は白地に濃い青で「明豊」と書かれていて、ユニフォームには、フロントラインが入っている。ストッキングも同色で白の二本線が入っているのが特徴だ。

 なお、この夏の選手権大会の甲子園出場校で言えば、漢字二文字の横書き表記のユニフォームを使用していたのは、他には「聖愛」の弘前学院聖愛。「航空」の日本航空と九州勢では明豊のほかにも「西短」の西日本短大附と「熊工」の熊本工、「樟南」の樟南があった。

 熊本工はグレーの地色に毛筆体の黒文字で「熊工」と力強く書かれている伝統のユニフォームだ。ストッキングも黒一色で、力強さを感じさせてくれるものでもある。樟南も、かつての鹿児島商工時代は「鹿商工」だったが、校名変更と共に「樟南」の二文字となり、しかも、その年(1994年)に準優勝を果たしているだけにインパクトは強かった。


天理のユニフォーム

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 漢字二文字の横書きとしては、すぐに思い出されるのが、奈良県で智辯学園のライバル校の天理と、鹿児島県で樟南のライバル校でもある「鹿実」の鹿児島実ではないだろうか。天理は、天理教の宗教カラーとも言える鮮やかな紫色でゴシック体で力強く「天理」と表記されている。天理の表記文字は「天」の字の二本の横線の長さと、左右のハネの位置とがすべて同じ位置になっているというのも特徴だ。帽子も紫色でマークはその「天」の一文字となっている。ストッキングも紫で、智辯学園との対決になると、奈良県のスタンドは智辯学園の朱色派と天理の紫派に二分されるくらいだ。

 また、鹿児島実は、白地に「鹿実」の二文字。大会アイドルとなった定岡正二投手を擁してベスト4に進出した第56回大会(1974年)の時から基本的には変わっていない。それだけに、この「鹿実」は高校野球ファンの間では定着しているとも言えよう。さらに、1996年春のセンバツで全国優勝を果たし、「鹿実」ユニフォームは強く輝いた。

 九州勢は前述の鹿児島実と樟南に熊本工、西日本短大附、明豊などのほか、福岡県で筑陽学園が「筑陽」。大分県の桐蔭、鹿児島県の神村学園も「神村」、宮崎県の聖心ウルスラも「聖心」となっている。さらには、沖縄県で一時代を築いた沖縄水産も「沖水」というように、強豪校になぜか二文字表記が多い。

 他には、香川の尽誠学園の「尽誠」、福島県の常連校・聖光学院も筆記体で「聖光」となっている。北海道では北照が横書きの漢字文字で定着している。また、この夏に甲子園で決勝を戦い優勝した女子高校野球の神戸弘陵は男子の「弘陵」漢字二文字のユニフォームをなぞったものだった。

 鹿児島県などは県を引っ張る3校がいずれも漢字二文字の横書き。奈良県もライバル校同士がそうだというところを見てみると面白い。一方、東海地区には案外少なく、めぼしいところでは島田商の「島商」くらいか。

 こうしてみると、ユニフォームの胸文字表記も、多少は地域による傾向というのもありそうだ。

(記事:手束 仁)


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