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アキラ100%、椎名桔平の付き人からR-1優勝、映画主演へ…人生を一転させた30歳の一念発起

SmartFLASH

 ここのとんかつはやわらかくてジューシー。脂身が本当に甘く、いつもご飯をおかわりしちゃいます」

 

 2017年、ピン芸人の頂点を決める「R-1グランプリ」で、お盆を自在に操り、股間を隠す裸芸で優勝。このときから世に知られるようになった。

 

「当時は、決勝に進むなんて想像していなかったです。決勝はハードル高すぎますし、なんていったって僕は裸ですから。よく生放送で出してくれたなって思います。コンプライアンス的にすごいですよね(笑)。

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 ここで優勝できたことでバラエティ番組をはじめ、一度は諦めていた芝居のお話をいただけたりと、いろんな世界が開きだしました」

 

■ “丸腰刑事” でやっと確固たる信念が生まれた

 

 もともとアキラは、学生時代から演劇部で、俳優を目指していた。

 

「舞台俳優に憧れて、この世界の門を叩いたのですが、こんな映画を作りたいとか自分で劇団を立ち上げる! みたいな気持ちはなく、漠然とした憧れだったので、なかなかうまくいかなかったんです」

 

 オーディションを受けてもことごとく不合格。だが、そこで知り合った芸能事務所のスタッフから「役者の勉強をしながら、事務所の手伝いをしてみないか」と声をかけられた。

 

「それがきっかけで、ありがたいことに椎名桔平さんの付き人をすることになったのです。そこで初めてテレビドラマの世界をのぞきました。

 

 想像していたのとはまったく違って、台本が届いてすぐに撮影し、翌週には放送しているみたいなスピード勝負の世界で。そういう生の現場を見て、よりリアリティを持ってこの世界にいたいという憧れが生まれてきました。

 

 ただ同時に、どうやったら(俳優に)なれるんだろうという不安も出てきて……。で、結局、先行き不透明で何もしなくなっちゃったんです」

 

 付き人をやめ、アルバイトで食いつなぐ毎日を送っていた。だが、「演じることはすごく好きだったし、やめるのは嫌だ」と、30歳にして一念発起。「もうひとつ大好きだった」という “お笑い” をするために、芸人として現在所属するソニー・ミュージックアーティスツに入った。

 

「当時はネタとかも書いたことがなかったので、3分のネタにボケが2個しかないものを作ったりして(笑)。でも、笑ってもらえなかったら自分のせいと理由がはっきりしているのはすごく気持ちがラクでした。

 

 あと、ひとつのネタを人に見られる回数が多いのもすごくよかったです。ちょっとずつ改良して仕上げていく感覚というか。それが自分に合っていて。20代のころからやっておけばよかったなと思いました」

 

 コンビでコントを中心に活動していたが、36歳のときに解散。ピン芸人になった。

 

「ピンは相方がいないのでボケでもないし、ツッコミでもないから悩みました。

 

 そんなときに芸人さんやスタッフさんがおもしろいと言ってくれたのが、裸でお盆を持つ “丸腰刑事” 。当時『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の “山-1グランプリ” という宴会芸を見せる企画でやったのがきっかけでした。

 

 正直、お客さんの反応は賛否どちらもあったんですが、芸人さんがとにかくおもしろいって言ってくれて。僕の感覚からすると、芸人がおもしろいと言ったネタは人気になることが多いので、すごく自信がつきました。ここでやっと芸人としてやっていくという確固たる信念が生まれてきたんだと思います」

 

 

 

映画『達人 THE MASTER』には本名で出演

 

■芸人も俳優も演じる意味では変わらない

 

 芸人として認められ、アキラ100%として活躍すると、念願だった映画やドラマの仕事が舞い込んできた。

 

「とはいえ、お芝居のお話をいただけるのはかなりレアなことで……。いただけるものは、スケジュールが許す限りやらせていただいています。

 

 オファーをいただけるのは本当に嬉しいです。どこか認められたという気持ちになりますから。やっぱり芝居っておもしろいんですよ。もともとコメディが好きで芝居に興味を持ったのですが、役者業はやっていてワクワクします。これまでの芸も生かされるような気がしますしね」

 

 公開中の映画『達人 THE MASTER』では、大橋彰名義で初主演を果たした。

 

「話を聞いたときは、嬉しい気持ちとともに、自分で大丈夫だろうかという不安の部分がすごく大きかったです。やっぱり主演って看板を背負ったり、撮影現場の空気を作っていかなければいけないので、その重みを感じるというか。

 

 実際に現場に入ってみたらそれは杞憂でした。監督をはじめ、キャストの皆さんが空気を作ってくださって、すごくやりやすい意志の疎通が取れた楽しい現場になりました。映画はやはりワンチーム感が大事ですね」

 

 本作では、コミカルな要素も多く、クスリと笑わせる芝居をするアキラ。

 

「コントのときと違って、やりすぎないようにしようと心がけて演じました。

 

 コントは “全員にわかりやすく” が大事ですが、映画は自分一人で何かをするのではなく、カット割りや画角、音楽といった皆さんの技術により、おもしろさを増幅させていくものという感覚があります。あらためてみんなで作っていくものだと感じました。

 

 ただ、根本はお笑いも芝居もそう違うものだとは思わないです」

 

 俳優としての仕事も順調だが、今後をどのように考えているのだろうか。

 

「何かを表現するという部分では、芸人と俳優の違いはないと思います。これからも、お笑いと演技の両方の仕事をやり続けていきたいです。

 

 ちなみに年を取っても裸芸はやめないですよ。そのためにはいつでも裸になれるように体を作っていなきゃとは思うんですが……。

 

 最近、裸になることが減ってきてちょっと肉がついてきたんですよ。それだとちょっとおもしろくないので、ネタに集中してもらえる、ベストな中肉中背の体を作っていけたら(笑)。

 

 このネタは意外と海外の方にも笑っていただけるので、まだまだ僕のことを知らない人に届けていきたいです」

 

 新しい扉の前に立っても、躊躇せず開き歩いていくアキラ。そんな彼を見続けたい。

 

あきらひゃくぱーせんと
1974年8月15日生まれ 埼玉県出身 2005年、お笑いコンビ「タンバリン」を結成。2010年の解散以降は、アキラ100%の芸名で活動開始。2017年、「R-1グランプリ」で優勝し、バラエティ番組などで活躍。2021年4月からtvkの情報番組『あっぱれ!KANAGAWA大行進』のMCを務める。また映画『こはく』(2019年)、ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(2020年、日本テレビ系)などドラマや映画にも出演。本名の大橋彰名義でも出演している

 

【とんかつ目黒こがね】
住所/東京都品川区上大崎3-3-4 ヤマヒロビル1F 
営業時間/ランチ11:00~14:30(L.O.14:00)、ディナー17:30~21:30(L.O.21:00)
休日/年中無休
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間、定休日が記載と異なる場合があります。

 

写真・伊東武志

 

(週刊FLASH 2021年9月21日号)

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