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世界で最も警備が厳しいイスラエルの刑務所から囚人6名が脱獄した件

カラパイア

世界で最も警備が厳しいイスラエルの刑務所から6人が脱獄barbed-wire-960248_640_e
 世界で最も警備が厳しいと言われているイスラエルの刑務所は、脱獄するのが難しいとされていた。ところがだ。受刑者6人が、入念な計画を立て、独房に貼ったポスターの後ろに隠していたスプーンを使って、何か月もかけ流しの下に穴を掘り、脱出に成功したのだ。

 刑務所内から外部と連絡を取っていたとみられる6人の脱獄犯は、現在も逃亡中であり、警察や治安部隊などが全力で行方を追っている。『The Guardian』などが伝えた。

イスラエルの刑務所からパレスチナ過激派ら6人が脱獄

 9月6日早朝、イスラエル北部ギルボア刑務所で脱獄事件が発生した。

 この刑務所は高セキュリティ施設で、警備が厳しいことで世界的にも有名だったが、この日の午前3時半頃、受刑者6人が独房から脱獄したことが発覚し、刑務所内は騒然となった。

 6人の受刑者のうち1人は、ヨルダン川西岸ジェニン市のパレスチナ過激派組織「アル・アクサ殉教者旅団」の元司令官46歳で、後の5人は武装組織「イスラムジハード(聖戦)」メンバーの26歳、35歳、46歳、49歳2名だ。

 6人は、独房のポスターの裏に隠していた錆びたスプーンを使って、数か月にわたり独房のトイレの流しの下に穴を掘り続けていたようだ。  その穴は、刑務所の地下の空洞に通じていたが、これは施設建設の際に構造上の欠陥によってできたもので、6人はその空間を認識しており悪用したとみられている。  空間を逃げ道として刑務所の外壁に到達した6人は、道路の真ん中に脱出。そこは、刑務所の外壁から数メートル離れた地点で、警備員が仮眠を取っている監視塔のまさに真下だったという。  午前1時半頃、独房のトイレに入り脱走を図った6人は、携帯電話で外部と接触していたようで、迎えに来た仲間の車に乗って逃走したことがわかった。

脱獄犯は非常に危険な人物リストの6人

 地元メディアによると、6人の脱獄犯のうち4人は終身刑に服しており、この6人は非常に危険な人物として指定されていた他、特に3人は「逃亡の可能性が非常に高い」としてマークされていたという。  6人は、ジェニン市に逃げ込む可能性が高いとみられているが、現在イスラエル治安部隊がイスラエル北部と占領下の西岸で大規模な捜索活動を行っており、イスラエル全土においても200か所に検問所を設置し、兵士らはジェニン市内の住民の身分証明書を確認中だ。

 パレスチナ過激派グループは、今回のプリズンブレイクを「これは、偉大な英雄行為であり、イスラエルの治安システムとイスラエル軍隊に深刻な衝撃を与えることだろう」と称賛。

 また、パレスチナのスンニ派イスラム原理主義者で過激派組織「ハマス」のスポークスマンは、このように述べた。
刑務所の内外では、自由のための闘争が継続的かつ拡大している。この脱獄は、その権利を引き出すために彼らが勇敢な兵士として意志と決意をもって証明した偉大な勝利といえよう。
 一方、イスラエルのオメル・バハレフ公安大臣は次のように声明を発表した。
逃亡者6人は、刑務所の構造設計の欠陥を悪用し脱獄を計った。逃亡が発覚した時には、既に彼らは西岸に到着した可能性がある。

非常に用意周到に計画された犯行で、協力者が外部にいたとみているが、必ず6人を捕まえる。
 逃走に成功したという点では、過去20年ぶりとなった今回の脱獄事件。しかし、実は2014年にも失敗に終わったが、今回と同じ場所から脱獄を試みた受刑者がいるという。  現在、周辺や地下の構造を再確認する作業が行われている刑務所施設では、他の囚人400人を異なる脱獄の試みから防ぐため、彼らを別の場所へ移動させるといった特別措置を余儀なくされたということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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