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ライバルがいたからこそ流せた「君が代」、水泳・木村敬一悲願の「金メダル」

パラサポWEB

東京2020パラリンピック、水泳の最終日。有終の美にふさわしい日本人のワンツーフィニッシュに日本中が湧いた。男子100mバタフライS11(視覚障がい)決勝で、木村敬一富田宇宙がワンツーフィニッシュを飾ったのだ。木村は4大会目の出場でリオ大会の銀と銅計4個を経て、念願の金メダル。富田は今大会初出場ながら3個目のメダル獲得となった。

切磋琢磨してきた富田「絶対一緒に表彰台に上がるぞ」

4レーン木村、5レーン富田。予選は全体1位(木村)2位(富田)で通過し、隣同士で泳ぐことになった二人は落ち着いていた。

「選手の招集所でもずっと隣にいました。とくに言葉を交わしたわけじゃないですけど、絶対一緒に表彰台に上るぞって、そういう気持ちで僕はレースに臨むことができました」(富田)

スタート地点に立った木村は、「緊張していた」ものの、「予選より体の状態はすごくよかった」という。その言葉通り、スタートで飛び込み、浮き上がった時点で、木村は隣の3レーンを泳ぐロヒール・ドルスマン(オランダ)とともに先頭に、富田は3番手につける。

たくさんの力を得て進む木村(左)と、美しく抵抗の少ない泳ぎで進む富田(右)と泳ぎのスタイルも異なる
by Takashi Okui

木村は「前半はストロークを数えていた」と冷静にレースを展開。そのままドルスマンと並んで泳ぎ続けるが、50mの折り返し地点直前で抜け出す。そして、自己ベストより0.2秒早いペースでターンし、トップに躍り出た。

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ターン後、コース右寄りに浮き上がった木村は、「1回コースロープに当たった」という。

「そこから一気にしんどくなって。そのあたりまでは覚えているんですけど、以降はすごくバテちゃって。これはもしかしたらダメかもしれない、でも何としても勝たないと、と思いながら泳いでいた」(木村)

「金メダルおめでとう」

しかし、バテていたのはライバルも同じだったのかもしれない。木村が徐々にドルスマンを引き離すと、単独トップに。また、その後方では富田がぐいぐいと追い上げ、ドルスマンとデッドヒートを繰り広げたのちに追い抜く。そして、フィニッシュ。木村はタッパーの寺西真人さんから、「タイムは(1分)2秒57。金メダルおめでとう」と言われて、結果を知った。

「それを聞いて、一つのチャレンジが終わったんだなと思いました」(木村)

スタンドで見守っていた日本代表チーム、そして会場のボランティアたちにも笑顔が広がる。みんなが木村の金メダルを待っていたと実感する瞬間だった。

タッパーの寺西さんから結果を聞いた瞬間、喜びがこみ上げた
photo by Takashi Okui

また、「最後はバテて思うように泳げなかった」という富田も2位となった。

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