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四川食旅③|凉(リャン)と冰(ビン)で心の寄り道。夏の成都のおやつ5選

80C[ハオチー]

この記事は、四川省の省都・成都市の文化情報発信サイトGo Chengduの連載「川菜一番」の日本語版です(中国語版はこちら)。「外国人が見た四川料理」をテーマに、80C編集のサトタカが成都の美食を日中のメディアで発信します。

昔から中国人は冷たいものを食べない、といわれる。それは正解であり、間違いでもある。

今やアメ横や池袋でもパックで買える、つるつるとした幅広麺・凉皮(リャンピー|涼皮)や、地方によって味付けが異なる凉面(リャンミェン|涼麺)など、実は“凉”がつく食べものは中国にけっこうある。

これらはいずれも“冷えている”のではなく“熱くない”というのがポイント。涼をとりたい気持ちは中国も日本も一緒なのだ。

特に夏、蒸し暑い成都では、凉(リャン)なおいしさや、甘く冷たい冰(ビン)のきらめきと出合える。そこで今回は、中国茶と軽食とともに、中国の文化を伝えるカフェ『甘露(かんろ)』の広報で、四川省出身の張鈺若(ヂャンユールォ)さんの思い出話も交えながら、現地で親しまれている夏のおやつをご紹介しよう。

小腹を満たす救世主!定番のおやつ麺、凉面(リャンミェン|涼麺)

四川の麺といえば、日本で真っ先に名が挙がるのは担担麺。しかし今の成都では、担担麺を探す方が難しい。

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それよりも夏、圧倒的に愛されているのは凉面(リャンミェン|涼麺)だ。注文すると、ゆで置きの麺に、店のお姐さんが葱や香菜、もやし、漬物、揚げた落花生、辣油、花椒などを手際よく入れて、ホイッと渡してくれる。

成都市郊外の市場にて。市街地では小さな屋台で提供していることが多い。

レストランの料理と言うより、完全に屋台の味。これが適当に作られたように見えて侮れない。唐辛子や辣油がピリッときて、刻んだ漬物の旨みがじわり。麺は既に冷めているので食べ急ぐ必要もなく、小腹が空いたとき、これほどちょうどいいおやつもない。

「甘露」の張鈺若さんにとっては、これが昔懐かしい定番の“買い食い”メニューだったという。

「小学校の近くに文房具屋さんやいろんなお店があって、ここに夏、凉面を出す店があったんです。でも、子供はお金ないじゃないですか。だから店の人が子供用に小分けして売っていて、5毛銭(5角=1元の半分)で買って食べて。

他にもいろいろ食べながら帰りたいので、これだけでお腹いっぱいにならないようにして。油炸冰淇淋(ヨウジャービンチーリン|揚げアイス)も懐かしい味です。晩ごはんが食べられなくなったら怒られるので、そうならないように気をつけながら(笑)」

これはまるで、学校のそばの駄菓子屋で100円分のお菓子を買い、友人と食べ歩きしながら下校する感覚と一緒だ。時は30年以上前。こちらがスナック菓子の『うまい棒』なら、あちらは手作りの麺なのでより贅沢である。

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