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ワクチン2回接種で、新型コロナの後遺症リスクが半分になるとする大規模研究結果

カラパイア

ワクチン2回接種で新型コロナ感染の後遺症リスクが半減するという大規模研究結果
 新型コロナウイルスに感染すると、例え軽症であっても回復後、数週間~数カ月以上も後遺症に悩まされる人は多い。その為海外では、後遺症は「ロング・コビット(Long COVID)」と呼ばれている。

 これは世界共通で、アメリカでは回復者の35%が後遺症を発生しており、日本でも約3割が回復後、半年がたっても症状が持続していたことが判明している。

 英キングス・カレッジ・ロンドンの研究グループが行った約100万人を対象にした大規模調査によると、ワクチンを2回接種することで28日以上続く後遺症の発症率が50%軽減されることがわかったそうだ。

 この研究は『The Lancet Infectious Diseases』(21年9月1日付)に報告された。

コロナ感染者を対象に前例のない大規模な調査

 キングス・カレッジ・ロンドンの研究グループによるこの調査はワクチンの接種完了後に感染する「ブレークスルー感染」を調べるために実施された。

 一般の人たちにアプリをダウンロードしてもらい、それを通じて日々新型コロナの症状について報告してもらった。

 このアプリは英国国民健康保険(NHS)と科学者たちが情報収集のために運用している「Zoe COVID Symptom Study」で、全世界で470万人以上がダウンロードしている。

 今回の研究で実際に分析されたデータも約100万人分のもので、前例のない大規模な調査となっている。
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photo by Pixabay

ワクチン2回接種で感染予防効果と、後遺症リスクが半減

 この世に100%感染を防ぐことができるワクチンは存在しない。たとえ新型コロナワクチンを2回接種したとしても、絶対に感染しないということではない。

 デルタ変異株の台頭で、ブレークスルー感染が増えてきたが、それでも接種完了者は未接種者と比べると、明らかに感染しにくくなっていることが明らかとなった。

 ファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンを2回目の接種後7日以上経過していた場合、検査で陽性と診断された例は全体の0.2%だったそうだ。

 さらに後遺症のリスクも半減する。

 ワクチンを2回接種後、新型コロナに感染してしまった人の場合、28日(4週間)以上症状が続く後遺症の割合が、未接種者に比べ、ほぼ半数(49%)でしかなかったことがわかった。

 また後遺症の症状も軽減されている。せき・頭痛・発熱といった未接種者と同じような症状が出るものの、症状自体は軽く、感染してから1週間のうちに複数の症状が出ることも少なかった。
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photo by Pixabay

ワクチンの2回接種で二重の効果

 研究の中心人物であるティム・スペクター博士は、ワクチンには例え感染してしまったとしても二重の効果があると説明している。
まず発症するリスクを減らします。感染した場合は後遺症になるリスクも半減させるのです。症状の期間にかかわらずワクチンを2回接種していれば、ずっと軽いものになります
 コロナの後遺症に関する研究ははじまったばかりで、これから様々な報告が出てくるだろうが、感染後、例え軽症であっても後遺症に悩まされている人が少なからず存在しているというのは事実だ。

 その多くは、強い倦怠感、味覚嗅覚障害、呼吸困難、咳・たんが続く、発熱、抜け毛などだが、高齢者の場合、認知障害が高頻度に起きるという報告もある。

 日本でのコロナの後遺症に関しては、東京都が発行しているリーフレットが参考になるかもしれない。

 いずれにせよ新型コロナウイルスは新しい病気なので、過去の研究結果が通じない場合もある。常に最新情報を確認し、アップデートが必要だ。

References:Risk factors and disease profile of post-vaccination SARS-CoV-2 infection in UK users of the COVID Symptom Study app: a prospective, community-based, nested, case-control study – The Lancet Infectious Diseases / Double vaccination halves risk of Long COVID / written by hiroching / edited by parumo

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