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車いすバスケットボール男子日本代表、グループ2位突破を支えた鳥海連志の献身

パラサポWEB

「攻守の切り替えが速いトランジション・バスケット」
「ディフェンスで世界に勝つ」
「ベリーハードワーク」


京谷和幸ヘッドコーチをはじめ選手たちが事あるごとに口にしてきた、車いすバスケットボール男子日本代表の合言葉であり、コンセプトだ。

※東京2020パラリンピック・男子車いすバスケットボール日本代表選手名鑑はこちら

17歳で出場したリオから5年

それがどのようなものであるかを、選手たちは東京2020パラリンピックの予選リーグで存分に見せてくれた。そして、そのコンセプトを最もプレーで体現していたのが、背番号2、鳥海連志(2.5)だろう。

車いすバスケットボール日本代表の鳥海連志(右)

日本は予選リーグを4勝1敗のグループ2位で準々決勝に駒を進めたが、鳥海はそのほとんどの試合に出場し、攻守にわたる活躍を見せた。グループ2位をかけた最終戦は、メンバー中唯一、交代なしで40分間コートの中を走り続けた。

鳥海はクラス2.5(1.0~4.5まであり低いほど障がいが重い)のミドルポインターだ。ミドルポインターは座高が低い背もたれ付きの競技用車いす、いわゆる「バスケ車」に乗ることが多い。しかし鳥海の場合、四肢に障がいはあるが体幹が効くため、ダイナミックな動きが可能で、バスケ車もハイポインター仕様。しかも、チーム最年少の17歳で出場したリオ大会の後、タイヤのサイズを大きくし、座高も高くしたという。

「バスケ車を大きくすると、その分重くなるため、チェアワークのスキルが落ちるのではないかとずいぶん言われました。でも、サイズアップしてもできることを証明したかった。そのため、チェアスキルを磨き、筋トレに取り組んで体も大きくしました」(鳥海)

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その過程では苦しい時間もあったと明かす。しかし、それが無駄ではなかったことは、試合中の軽やか、かつ機敏なチェアワークを見ても明らかだ。鳥海が自身にレベルアップを課したのには、理由がある。

「チームのテーマとしてディフェンスを掲げているからには、僕が一番その体現者でありたいと思いました」

リバウンドは全部自分が取る!

カナダ戦、車いすバスケットボール界のマイケル・ジョーダンとも呼ばれるパトリック・アンダーソン(左)と競り合う鳥海(右)

鳥海のプレーの中で、目を引いたものの一つが、リバウンドではなかっただろうか。守りから攻撃に転じるうえで欠かせないリバウンドを真っ先に取ることを、鳥海は誰の指示でもなく、自らに課しているのだという。

「リバウンドは、次への切り替えに不可欠なプレー。誰かがやらなくてはいけないなら、僕がやろうと。リバウンドを取った後、ドリブルやパスでボールをさばくところまで、こだわってやっています」

鳥海のリバウンドが攻撃の起点となっているのは明らか。予選リーグではまさに「ディフェンスから勝ちにつながる試合」(鳥海)ばかりだった。

「ディフェンスで、代表チーム内でのキャラクターを確立してきたと自負しています。泥臭いプレーでチームに貢献するのが僕の役割」

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