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56歳の進化! パワーリフティング三浦浩9位に終わるもあこがれのステージで“リオ越え”

パラサポWEB

やはり三浦浩には、大舞台が似合う。

自身3回目となるパラリンピックで、親指を正面にグッと突き出すルーティーンで試技に入った。舞台俳優のような堂々とした佇まい。1964年、東京オリンピックの年に生まれた56歳の三浦は、パワーリフティング男子49kg級の出場選手の中では最年長だ。3回目の試技で127kgを挙げ、東京2020パラリンピックを締めくくった。

あこがれのアーティストと同じ舞台で納得の試技

結果は9位の最下位に終わったが、「一生懸命やって、リオの記録は1kg越えられましたよ」という顔に、納得した表情が浮かぶ。

常に進化を求める三浦が、この結果に及第点を出したのには理由がある。今年6月末のドバイワールドカップ最終戦、三浦は西崎哲男との出場権争いに勝つため、すべての力を注いで自己ベスト138kgで勝利した。しかしこの激闘を終えてから再びピークを作るには、本番までの時間が短すぎた。

127kgに成功した三浦浩=東京国際フォーラム

「ドバイ後、2週間の自主隔離があって、うまくトレーニングできなかった。若ければ違うんでしょうが、50歳を超えると1ヵ月じゃ戻らなくて……」

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それでも、8位のポーランドの選手を追う意地を見せ、試技を終えると観客席に「ありがとう!」と手を振った。

「アーティストの方がシーンとなった会場に向かって、生声で『ありがとう』っていうのを自分もやってみたかったんです。気持ちよかったですね(笑)」

かつてアーティストの長渕剛さんなどのライブスタッフをしていた三浦にとって、会場の東京国際フォーラムは、勝手知ったる場所。今回の裏方にも知り合いがたくさんおり、支えてきた人たちへの感謝も込めたかった。

3度の手術を乗り越えて「すべてを見直した」

ここまで歩んできた道のりは険しかった。とりわけ臀部(でんぶ)の褥瘡(じょくそう)には悩まされた。リオ大会以前に1回、2019年と2020年にも1回ずつ、これまで計3回お尻の肉を移植する手術を受けた。2020年1月の全日本選手権では、記録は110kgまで落ち込んでいる。原因は、オーバートレーニングといえるほどの練習量だ。

「僕は挙げるとき、背中のアーチを思い切り組むので、お尻を思い切りベンチ台に押し付ける。それが続くと……。『強くなる=練習量』だと思っていたので、そうなっちゃったんです」

とりわけ焦ったのは、2020年の3回目の手術のときだ。パラリンピック出場権がかかる時期にもかかわらず、手術後は半年間何もできない状態。「そこで、すべてのやり方を見直すことにしたんです」と三浦。

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