top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

東京五輪 空手 喜友名諒 『感謝』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

TOKYO HEADLINE

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

喜友名諒(きゆな りょう)とダミアン・キンテロ(スペイン)。

二人のライバル対決となった東京オリンピックの空手・男子形の決勝。
会場は日本武道の聖地、日本武道館だ。

気魄の演武を終えた両雄が審判を挟んでコート後方に並び、判定結果を待つ。
会場に緊張が走ったその瞬間、審判は左手(喜友名側)を高らかに上げた。
金メダリスト喜友名諒が誕生した瞬間だ。
喜友名は表情ひとつ変えず静かに一礼。
そして二人は握手を交わし、互いに健闘を称えた。

コート前方でカメラを構えていた私は、その一部始終を撮影するや否や、コート後方に急いだ。
なぜなら喜友名がコート後方からそのまま降壇し、待ち構えるチーム関係者に挨拶すると予想したからだ。
ところが私の予想は見事に外れた。

広告の後にも続きます

おもむろにコート前方へ歩き出した喜友名。
コート中央、すなわち日本武道館の真ん中で立ち止まると静かに正座。
しばし瞑目。
そして深々とお辞儀をしたのだ。

意表を突かれた私は、慌ててコート前方に戻ろうとするがもう間に合わない。
辛うじてコート側方からその光景を数枚、カメラに収めることができた。

その後、優勝インタビューで金メダル獲得の心境を問われた喜友名。
その第一声は“感謝”という言葉だった。
「まずは、この舞台に立てていることに感謝をしたいと思います」
「自分一人ではこの舞台には立つことはできなかったので。本当に今は、・・・すべてに感謝しかないです」

この日見た美しい光景。
私自身の心に深く刻んでおこう。

  • 1
  • 2

TOPICS

ランキング(エンタメ)

ジャンル