読めばスカッとすること間違いなし! 少年マンガの王道といえるバトルマンガは数あれど、いま注目されている傑作タイトルをご紹介。
ただ強い敵が出てきて戦うだけじゃない。味方側にも敵側にも「戦う理由」がある。そんな物語性の深い、でも手に汗かくほどの超バトル展開が楽しめる。まさに友情、努力、勝利が凝縮した爽快な作品をたっぷりとお楽しみあれ!
“無個性”な少年がヒーローとなる王道アクションコミック「僕のヒーローアカデミア」

国民の多くが”個性”と呼ばれる特殊能力を持つ世界では、その力を悪用しようとする敵・ヴィランと、力を正しく使い悪を取り締まるヒーローがいた。
本作の物語は、ヒーローに憧れながらも”個性”を持たない主人公・緑谷出久が、NO.1ヒーローのオールマイトと出会うところから始まる。はじめは何も出来ない少年だった出久が、ヒーロー養成学校である雄英高校で良き友、良きライバルと出会い、そしてヴィランとの闘いを経て成長していく姿をぜひ見届けて欲しい。
■タイトル:僕のヒーローアカデミア(1)
■堀越耕平 | 集英社
敵は異次元からの侵略者!何度だって読みたくなる遅効性SFバトル!「ワールドトリガー」

異次元からの侵略者”近界民”と、それを排除するために作られた組織”ボーダー”との戦いを描くSFアクションコミック。
本作の魅力は「遅効性SF」と名付けられたキャッチコピーに凝縮されている。初めはスローテンポで進んでいく物語に、物足りなさを覚えるかもしれない。だが、物語が進んでいき、緻密に張られた伏線に気付いた時、もう一度初めからじっくりと読み返したくなるはずだ。
そして本作は、何よりも集団戦を描くのに長けたマンガである。チーム同士での戦闘をこれほどまでに面白く、また読者にも理解しやすく描いている作品はそうないだろう。まるでスルメのように読めば読むほど面白さが増す『ワールドトリガー』の世界に、ぜひ浸ってもらいたい。
■タイトル:ワールドトリガー(1)
■葦原大介 | 集英社
主人公は消防士!炎を操る怪物に立ち向かえ!「炎炎ノ消防隊」

人間が突然燃え上がり、炎を操る怪物”ホムラビト”となってしまう人体発火現象。それに対抗する組織である特殊消防隊を舞台に、”ホムラビト”との戦いを描くバトルファンタジー作品。
世の中に能力バトル漫画は数多くあるが、炎に関連する能力に特化しているのが独特であり、本作の魅力でもある。アクションとギャグが入り交じった物語はテンポもよく、読みやすい。
アニメ化で更に人気を加速させた『炎炎ノ消防隊』、少年マンガらしいバトルものを求めている方にオススメだ。
■タイトル:炎炎ノ消防隊(1)
■大久保篤 | 講談社