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新種目、世界記録ホルダー、二刀流…見どころ満載の東京パラ・陸上競技

パラサポWEB

オリンピックスタジアムを舞台に、「100」を超える種目(クラス)でメダル争いが繰り広げられる陸上競技。今回は、その中からとくに注目すべき種目やクラス、見どころについて、今大会での活躍が期待される日本人選手たちを中心に紹介する。

日本人世界記録ホルダーたちのメダルの行方

日本の陸上競技において、金メダリストの最有力と目されているのが、佐藤友祈(T52/車いす)だ。現在、佐藤は400mと1500mの2種目で世界記録を保持。前回のリオ大会では、2種目ともに最大のライバルであるレイモンド・マーティン(アメリカ)に敗れ、惜しくも銀メダルに終わっただけに、世界記録ホルダーとして挑む今大会は絶対に負けられない。「世界記録は持っていても、パラリンピックのタイトルはまだ持っていないというのが、自分を突き動かす一番大きなもの。世界記録を更新して必ず金メダルを達成する」と、揺るぎない自信を見せる。

2冠の期待がかかる佐藤友祈(写真はREADY STEADY TOKYOーパラ陸上競技)

さらに、同種目では過去3度のパラリンピック出場経験を持ち、2008年の北京大会では400mと800mの2種目で金メダルを獲得したこともある、ベテランの伊藤智也もメダルの可能性が高い。

勢いという点では、男子5000mの唐澤剣也(T11/全盲)だ。今年5月に行われた東日本実業団選手権で15分09秒94の世界新記録を樹立。競技歴はまだ4年余りながら、ガイドランナーも太鼓判を押す終盤のスパート力が最大の武器だ。「2019年の世界パラ陸上選手権では、30度を超える暑い中でのレースで銅メダルを獲得した。今回は最低でもメダルは取りたいし、目標の金メダルを獲れるように頑張りたい」と、パラリンピック初出場でメダル獲得を目指す。

リオパラリンピック後に現れた期待の星・唐澤剣也(写真はREADY STEADY TOKYOーパラ陸上競技)

女子マラソンの道下美里(T12/視覚障がい)も雪辱に燃えている。リオ大会では銀メダルに敗れたものの、2020年12月の防府読売マラソン大会では、自身が持つ世界記録を2分近くも塗り替える世界新記録をマーク。粘り強い走りで、今度こそ表彰台の頂を目指す。

“TOKYO”で世界新記録樹立なるか

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世界新記録樹立が最も期待される選手といえば、ドイツの義足ジャンパー、男子走り幅跳びのマルクス・レーム(T64/片足ひざ下切断など)だろう。パラリンピックでは、2012年のロンドン大会、2016年のリオ大会で2大会連続の金メダルを獲得。2018年のヨーロッパ選手権で記録した8m48の大ジャンプは、自らが持つ世界記録を更新しただけでなく、ロンドンオリンピックの優勝記録(8m31)をも上回るなど、その跳躍は常に注目の的だ。大会中盤の9月1日に登場する。

世界中から注目を集めるマルクス・レームのジャンプ(写真は2018ジャパンパラ陸上競技大会)

新旧期待のジャンパーが揃い踏み

走り幅跳びでは日本人選手の活躍も期待されている。今回がパラリンピック初出場となる兎澤朋美(T63/片大腿義足)は、2019年の世界パラ陸上選手権で銅メダルを獲得。今年6月のパラ陸上種目別記録会でも4m57の日本新をマークするなど、メダルに手の届く位置にいる。

さらに、女子では中西麻耶(T64/片下腿義足)、男子では山本篤(T63/片大腿義足)という、共にパラリンピック4大会連続出場となる実力者も、虎視眈々とメダル獲得を目指す。とくに、中西は過去大会における最高成績が4位だけに、自国開催の今回は力が入る。

中西麻耶は名実ともに日本のトップパラアスリートだ(写真は2021ジャパンパラ陸上競技大会)

日本ハイジャンプ界が誇るレジェンド

その実力者2人をも上回る、6度目のパラリンピック出場となるのが男子走り高跳びの鈴木徹(T64/片下腿義足など)だ。これまで5大会すべてで入賞を果たし、北京大会では日本代表選手団の旗手も務めた、名実ともに日本を代表するパラリンピアンだ。自国開催となる今大会に向けては、「自分がいいジャンプをするだけ。楽しく跳びたい」。百戦錬磨のベテランらしいリラックスしたコメントで悲願のメダル獲得に挑戦する。

同門対決にも注目の投てき競技

男子やり投げ(F46)には山﨑晃裕白砂匠庸の2名がエントリー。山﨑は野球から、白砂は砲丸投げから、それぞれやり投げに転向。所属は異なるものの同じコーチに師事を仰ぎ、合宿を共にするという間柄でもある2人。現日本記録保持者(60m65)でもある山﨑は、「ずっと切磋琢磨してきて、記録が伸びずスランプというか、悔しい思いもしてきた仲間。ライバルではあるが、今大会に向けてはチームジャパンとして世界に立ち向かっていきたい」と共闘を誓う。

一方、白砂は今年5月のテスト大会で今シーズン世界ランキング1位の60m63を記録。「(山﨑選手に対しては)憧れの選手で、追いつきたい追い越したい気持ちがすごくあった。今ではよきライバルであり、よき仲間。東京大会でも、チームジャパンとして切磋琢磨していきたい」。ライバルとして、仲間として、立ちはだかる世界の高い壁に立ち向かう。

2000年代生まれの若手がカギを握る新種目

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