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未来の金メダリストたちが集結した日。【寺尾聖一郎の「SDGsなライフシフト」】

TOKYO HEADLINE

このコラムでは、国内外のSDGsの最新情報を元に、17のSDGsのカテゴリーから毎回スポットを当て、教育、ライフスタイル、ビジネスなど“日本一わかりやすいSDGsコラム”を目指して連載しています。

  こんにちは、今回のテーマは小中学生の全国テニストーナメント「杉山記一杯 第1回東日本大会」(神奈川・あざみのローンテニスクラブ)。8月9、10日と五輪閉会式の翌日に開催されましたので、レポートいたします。

 

5年後に金メダルを取るかもしれない世代

 東京五輪で話題になったのは、13歳の金メダリストでしたが、テニス界でも小中学生たちが未来の金メダルを目指して、日々努力を惜しまず、戦っています。今回私が取材した「杉山記一杯」はこれまでの勝利目的のジュニアトーナメントとは少し違うスタイルのトーナメントでした。

 杉山記一プロが自ら企画プロデュースを手掛けたテニストーナメント。杉山プロは、小学校3年生からテニスを始め、高校時代はテニスの名門・福岡の柳川高校で主将としてインターハイを制覇、その後バルセロナを拠点に世界中を転戦してきました。日本ランキング最高3位(ATP)、早稲田大学院でスポーツビジネスを研究。一流のアスリートを育てためには、技術だけでなく、学業やマナー、人間性などを身につける必要性を実感して、全く新しいテニス教育プログラムを長年実践してきているテニス界のイノベーターなのです。

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根性、気合だけでは世界に勝てない

 8月10日の朝、コートにいたのは小学生たち。記録的な大雨と風により、開催中止も危ぶまれていましたが、予定の時間から開始を2時間遅らせ、開催に踏み切りました。試合前なのに既に雨でびしょ濡れになっているスタッフ、選手、同伴する親御さんたちが不安の様子は隠せません。

 9時過ぎに実施決定のアナウンスがされると、小学生たちはさらに緊張が高まった様子。この雨の合間にテニスができるのか? 強風の中でのプレーの経験も少ない中、もうテニスどころではなく、帰りたくなるほどの悪天候でした。

 大会運営には、世界で実際に活躍する現役のプロテニスプレーヤーたちが関わっておられました。雨宿りで利用していた駐車場で、トッププロたちの講義が始まりました。昨年の全豪オープンでも活躍した伊藤竜馬プロは、試合前の緊張をほぐすために、音楽を聴いたり、瞑想をしたり、自分をコントロールするこが大切と教えてくれました。全日本テニス選手権でも活躍した斎藤貴史プロは、「緊張こそ成果の現れであり、緊張することは当然である」と心強いアドバイスをもらいました。ナショナルチームでも多くの指導をしてきた増田健太郎プロは、「世界で活躍するプロは急きょ変わる環境やスケジュールに対応しながら勝ち続けている」という話をされて、子どもたちの表情は次第にほぐれていきました。

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