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自分の目も見えなくなっているのに、盲目の飼い主を導きつづけようと奮闘した盲導犬(イギリス)

カラパイア

目が見えなくなっているのに盲目の飼い主を導き続けようとした盲導犬
 犬は飼い主に忠実だが、使命を与えられた犬は、自分の身を犠牲にしてもその使命を全うしようとする。

 かつてイギリスに、アベルという1匹の盲導犬がいた。アベルは、自らも徐々に目が見えなくなっているにもかかわらず、盲目の飼い主にそれを悟られぬよう配慮しつつ、飼い主の手足となり、その使命を果たすことにすべてを捧げようとした。

 これは、そんな素晴らしい盲導犬と飼い主の男性の物語である。

飼い主を毎日職場まで送迎した盲導犬アベル

 1970年代半ばのイギリス・ウェールズ南部カーディフ郊外では、盲導犬アベル(ゴールデン・ラブラドール 当時7歳)に導かれて自宅から市内中心に通勤するケン・ウィリアムズさんの姿が定期的に見られていた。

 最寄りの駅に行くまでには、3本の道路と1本の主要道路を横断しなければならなかったが、アベルは雨の日も晴れの日も、毎日飼い主を職場まで送迎した。

 しかし、アベルは自らの目も徐々に見えなくなっていた。ウィリアムズさんは、時折アベルが歩道で人を避けるのに少し遅れを取ることに気付いたが、まさかアベルが失明の危機にあるとは想像もしていなかった。

 つまり、アベルは視力の衰えを感じても、飼い主に疑いを抱かせないほど忠実にいつものルートを覚え込み、ウィリアムズさんを確実に自宅と職場を送迎し続けていたのだ。
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photo by iStock

第2の盲導犬ゲイが飼い主とアベルを導くように

 やがて、アベルの目が見えなくなっていることが判明し、盲導犬協会は2歳の黒いラブラドールのゲイをウィリアムズさんに手配した。

 アベルは引退を余儀なくされたが、ウィリアムズさんは長年自分を導き続けてきくれたアベルを手放す気にはなれなかった。

 そこで、しばらくの間はゲイがウィリアムズさんとアベルを誘導する役割を担うことになったという。

 ウィリアムズさんとアベルが、ゲイに導かれて道路を横断しようとしている以下の写真は、1974年にイギリスのメディア『Daily Mirror』が撮影したものだ。
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image credit:The Daily Mirror

 ウィリアムズさんにとって、アベルは単なる忠実な盲導犬ではなく、強い絆を育むかけがえのない大切な存在だったのかもしれない。

Top image:iStock / References:Loyal guide dog who was going blind didn’t let owner know and kept guiding him – Daily Star / written by Scarlet / edited by parumo

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