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8月に気をつけたい防災キーワード「ゲリラ豪雨」!

防災ニッポン


8月は晴れて暑い日が多く、海や川、山でのレジャー最盛期になります。
そんな8月に気をつけたい防災キーワードがこちら!

「ゲリラ豪雨」

8月は晴れる日が多いですが、短時間で狭い範囲に猛烈に降る大雨、「ゲリラ豪雨」が発生しやすい時期でもあります。ゲリラ豪雨には、浸水害や土砂災害のリスクをはじめ、雷や竜巻による災害のリスクもあります。命を落とすこともあるのです。
災害に備えるためにも、ゲリラ豪雨の正しい知識を身につけましょう。

「ゲリラ豪雨」とは

「ゲリラ豪雨」は、突発的に起こることや予想が難しいことから、奇襲を行う非正規部隊(ゲリラ)にたとえて2008年ごろから多用されている言葉です。メディアでも広く使用されていますが、実は正式な気象用語ではありません。 気象庁では「局地的大雨」という気象用語を使って、いわゆるゲリラ豪雨への注意喚起を行っています(ちなみに読売新聞では「局地豪雨」という用語を使用しています)。
局地的大雨の定義は「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨」となっています。
ゲリラ豪雨によって1時間に100mm以上の雨が降ることもあります。

ゲリラ豪雨はなぜ起こるの?

ゲリラ豪雨が発生する原因は、主に以下の2つです。

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・太陽によって地表付近で暖められた空気
・上空の寒気

ゲリラ豪雨をもたらすのは「積乱雲」という雲です。この雲は、暖められた地表付近の空気が立ち上り、上空で冷やされることによって発生します。

冬の露天風呂をイメージしてみましょう。温泉の温度が高ければ高いほど、外が寒ければ寒いほど湯気は勢いよく上昇しますよね。積乱雲もそれと同様で、上空の寒気に対して、地表付近の気温が高いほど、空気が勢いよく上昇するので、発達しやすくなります。
また、8月は後半になるにつれて上空に秋の冷たい空気が流れ込むようになります。空気は地表に比べて暖まりにくい性質があります。地表の気温は夏の太陽の日差しを浴びて高いままですが、上空に冷たい空気が流れ込むと、地表と上空の温度差が大きくなります。ニュースでよく見聞きする「上空の寒気」の正体ですが、上空に寒気が入ると地表と上空の気温差はさらに大きくなって、積乱雲が発達しやすくなるわけです。

午前中は晴れていたのに午後になってゲリラ豪雨に見舞われる経験をした方も多いと思います。実際、ゲリラ豪雨は午前中よりも午後の方が発生しやすい特徴があります。
午後の方が午前中よりも気温が高いことから、地表付近の空気が勢いよく上昇しやすくなるためです。

またゲリラ豪雨は近年増えていますが、これも地表付近の気温の変化で説明がつきます。地球温暖化によって昔に比べて気温が上昇したこと、ヒートアイランドによって都市部の気温が上昇したことなどの要因によって、昔よりも積乱雲が発達しやすい状況が生まれているのです。

ゲリラ豪雨にはどんな危険性があるの?

ゲリラ豪雨の怖さは、「予想がしにくい」ことと「短時間のうちに天気が急変する」ことです。

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