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片頭痛の人にVRでジェットコースター体験、脳内で何が起きているのか?その謎に迫る

カラパイア

VRでジェットコースターに乗る実験で片頭痛の人の脳の特徴が明らかに
 片頭痛に悩む人は日本人全体で8.4%(男性は3.6%、女性は12.9%)と割と多いが、その原因は謎に包まれている。片頭痛が発症しているとき、脳内で何が起きているのか?その謎を解明すべく、ジェットコースターをVR(仮想現実)で体験してもらうという実験が行われた。

 なぜこんな風変わりな実験をしたかというと、片頭痛の人と乗り物酔いの関連性を調べるためだ。実際に片頭痛の人ほど乗り物酔いしやすいことがわかった。『Neurology』(7月21日付)に掲載された研究では、その謎に迫っている。

片頭痛と乗り物酔いの関連性

 このちょっと風変わりな実験を行ったのは、ドイツ、ハンブルク大学の神経科学者アルネ・マイ博士らのグループだ。

 そもそもなぜそんな実験を思いついたのかというと、片頭痛(偏頭痛)持ちの人が、乗り物酔いといった「前庭器官」に関係する症状をよく経験することで知られているからだ。

 「片頭痛持ちの人は、その症状がでている最中、めまい・バランス障害・体の位置の誤認といった症状を訴えます」とマイ博士は声明で説明している。

 もしこれが本当ならば、彼らの脳は片頭痛が生じない人と何が違うのか? これを知るために片頭痛持ちの人20名とそうでない人20名に、映像と音声で臨場感たっぷりなVRジェットコースターに乗ってもらった。

 すると確かに片頭痛持ちの人は、そうでない人に比べて乗り物酔いしやすいことが確認された。前者では65%が気分の悪さを報告したのに対して、後者では30%のみだったのだ。

 また片頭痛の人は、そうした症状が長く続くこともわかったという。
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photo by iStock

片頭痛持ちの人は5つの脳領域で活動が活発化

 さらにVRジェットコースターに乗っている最中の脳をfMRIで調べてみると、片頭痛持ちの人では5つの脳領域が活発になることが判明したという。

 たとえば、視覚処理に関係しているとされる「後頭葉」や、体の動きを調整している「橋核」といった領域で、目立った神経活動が観察されている。

 マイ博士によると、「この活動の増加は、脳内の視覚・聴覚・感覚情報の異常な伝達と関係している可能性」があるそうだ。

 研究チームは、今後さらに研究を進め、この辛い症状が発生するメカニズムを解明していくそうで、更に多くの片頭痛持ちの人を対象に大規模な実験を行う予定だという。脳活動が活発になるメカニズムが解明できれば、新たな治療法が見つかる可能性があるという。

References:What Does a Virtual Roller Coaster Ride Tell Us About Migraine? / written by hiroching / edited by parumo

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