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U-24日本代表はフランスどのように葬ったか? 交代策の成果とリスクを負わせた戦い方【西部の目/東京五輪男子サッカー】

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U-24日本代表はフランスどのように葬ったか?  交代策の成果とリスクを負わせた戦い方【西部の目/東京五輪男子サッカー】

フランスにリスクを負わせた戦い方

U-24日本代表は28日、東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー・グループステージ第3節でU-24フランス代表と対戦し、4-0で勝利している。前半に2得点を挙げてグループリーグ突破を確実にしたU-24日本代表は、後半も有利な状況を追い風に確実に加点していった。メダル獲得までは3試合あるが、良い状態で決勝トーナメントに進むことができたと言える。(文:西部謙司)
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 1点差負けでもグループリーグ突破が決まるU-24日本代表にとっては、リードした状態から始めるような試合だった。リードしているチームはなるべくリスクを負わず、相手にリスクを冒させることで有利な展開に持っていける。ここまでの2試合ではそれが上手くできなかったが、このU-24フランス代表戦ではやれていた。

 意外にもフランスは高い位置からプレスをしてこなかった。今回は寄せ集めの編成なので、やりたくてもできなかったのかもしれない。逆にU-24日本代表のハイプレスに対しては、個の能力で外せてもパスワークでは外せない。個で何とかしようとするので、かえって奪いやすかった。

 U-24日本代表は落ち着いてビルドアップできるので、じっくりつないで敵陣に入り、ハイプレスで奪うかロングボールを蹴らせて回収という流れになった。

 久保建英、酒井宏樹のゴールで2-0とし、前半で準々決勝進出を確実にした。負傷から復帰した上田綺世が強烈なシュートで2つの得点を呼び込んだ。ただ、酒井が大会2枚目のイエローカードで次戦に出られなくなってしまう。

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 後半の焦点は、これ以上の出場停止者、負傷者を出さないことになった。酒井のほかに、イエローカードをもらっていたのは中山雄太、遠藤航、田中碧、堂安律、冨安健洋の5人。いずれも欠かせない軸になっている選手たちである。

交代策は終わりよければすべて良し

 ハーフタイムに森保一監督になったつもりで考えてみた。

 酒井が準々決勝に出られないので、バックアップの橋岡大樹を起用する必要がある。橋岡に試合勘をつけさせたほうがいいからだ。一方で、すでにイエローをもらっている5人も交代させたいが、それでは交代枠をオーバーしてしまうので交代できるのは5人中4人になる。

 優先は遠藤と田中。このコンビはチームの心臓であり、出場停止だけは避けたい。中2日の日程での消耗を考えてもこの2人は交代させなければならない。中山も代えたいが、ボランチのバックアップを兼ねているので、田中&遠藤を引っ込めて中山もいないとなると、板倉とボランチを組む選手がいなくなる。町田浩樹を左SBにして、旗手怜央をボランチに回して……などと考えていたら、意外にも最初の交代は久保→三好康児だった。

 55分の酒井→橋岡は納得。72分には遠藤と堂安を引っ込めて板倉、相馬勇紀。79分に田中→前田大然。結局、冨安と中山は最後まで残した。イエローカードをもらわないかヒヤヒヤしたが、フランスの挑発にも動じず。中山&板倉のボランチコンビを試せて、旗手の左SBも確認。攻撃の切り札になる三好、前田も使えたので、終わりよければすべて良しという結果である。

3戦目に改善が見られたのは…

 試合運びのまずさには改善が見られた。後半はさすがにフランスも前から奪いにきたが、64分には逆手にとってひっくり返し、際どいクロスまで運んでいる。リードしたチームは相手にリスクを負わせることで容易にチャンスを作れるのだ。

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