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レゴそっくりの本物の銃が販売され批判殺到(銃社会アメリカ)

カラパイア

レゴそっくりの本物の銃が販売され波紋を呼ぶ(アメリカ)
 アメリカ・ユタ州にある銃メーカーが、デンマークの玩具会社『LEGO(レゴ)』のブロックで作ったかのように見えるカラフルな拳銃を売り出した。

 しかし、赤や青、黄色の鮮やかなレゴ風ブロックのカバー・キットをつけた本物の銃は、玩具に見えて子供が誤って触れてしまう危険性があるとして、レゴ社を始め、銃規制活動家や非営利団体などから大きな非難を浴び、結局同メーカーは製造中止を発表したという。

アメリカの銃メーカー、レゴの玩具のような銃「ブロック19」を販売

 ユタ州でカスタマイズ製品を手掛ける銃メーカー『Culper Precision(カルパー・プレシジョン)』は、6月24日、レゴブロックそっくりに見える本物の銃「ブロック19」を販売開始したことをSNSなどで告知した。
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 オリジナリティあふれる、カスタマイズされた銃を開発、販売することを専門とする同社は、「子供時代の夢の1つであり、拳銃『グロック』のカスタマイズ版として製造した」と述べており、「ブロック19」は正真正銘本物の拳銃がレゴブロックのカバーで覆われた形になっている。

 値段は、549ドル(約6万円)~765ドル(約84000円)。しかし、これが銃規制活動家や非営利団体、レゴ社を含む多くの人々から注目を集めたようだ。

「子供が誤って触れたら危険」と銃メーカーに非難殺到

 銃による暴力から、人々を守ることができる公安対策のために戦うアメリカの草の根運動『Moms Demand Action』の創設者シャノン・ワッツさんは、Twitter上で「子どもたちによる意図しない銃撃は2020年だけで30%増加している」と述べ、Culper Precisionを無責任で危険と批判。レゴ社に同メーカーの銃を規制するよう連絡した。  これを受けたレゴ社は、弁護士を通して「生産・販売を継続すれば訴訟に踏み切る可能性ある」とブロック19の規制を要請し、最終的にCulper Precisionのブランドン・スコット社長は、レゴ社の要請に従ってブロック19を自社ウェブサイトの販売ぺージから削除し、生産・販売を中止することを発表した。

「許可された人が正しく使えば射撃は楽しいもの」と主張

 後日、Culper Precisionはメディアの取材で次のように語った。
ブロック19は、射撃スポーツの楽しさやトレーニングでしか味わえない喜びについて話す機会を作るために作られました。

米国憲法修正第2条は、人民の武器の自由な携帯を保証するものであり、同社はそれを認識しながら射撃スポーツの純粋な楽しさを強調するためにブロック19を製造しました。

この銃を手にする顧客はみな、責任感を持って所持するものと同社は信じています。ブロック19を購入できるのは銃所持が認められた人のみであり、射撃スポーツと、射撃スポーツに参加することで得られる固有の楽しさ、満足感、喜びを心から愛している人たちです。

人々は、自分の財産を自分たちが望むようにカスタマイズする権利を持っています。銃の所有者が銃をより良くカスタマイズするように支援するのが、私たちのビジネスです。

責任をもって銃を安全に楽しむ方法を無視し、銃が悪いという理由に焦点を当ててしまうソーシャルメディアや、修正第2条の権利の行使に反発する人を恐れてきた過去に私たちはウンザリしています。
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 同社のスコット社長は、「レゴ社は書面で『銃をおもちゃのように見せることは賢明ですか?』と世間の反応と同じように中止要請をしてきた」と話し生産中止を発表したが、謝罪はしていないようだ。

 一部の銃所持支持者の間では同社の主張に同意する者もいるが、事実としてアメリカでは、子供の誤射事故により去年は142人が死亡し、今年は既に165件以上の誤射事故が発生しているという。

 非営利団体Everytown for Gun Safetyの調査によると、コロナのパンデミック中は銃の所有権が記録的な高さに達したそうだ。

 つい先週も、カリフォルニアの12歳の子供が、自宅に泊まりに来た親の友人が所持していた銃で誤って自分を撃ち、命を落とすという悲劇的な事故が起こったばかりだ。

 銃規制を求める活動家たちは、「銃が玩具のように見えなくても、子供たちが銃を使用してみたいと銃に引き寄せられるリスクがある」と懸念を口にしている。

 なお、アメリカでは玩具メーカーが本物の銃に似せたおもちゃを作ることは法律上禁じられているが、銃メーカーが玩具に似た製品を作ることは明確には禁じられていないということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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