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大量のPS4は仮想通貨マイニングではなく『FIFA Ultimate Team』のボットに使われていた?ウクライナで摘発の倉庫に新報道

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大量のPS4は仮想通貨マイニングではなく『FIFA Ultimate Team』のボットに使われていた?ウクライナで摘発の倉庫に新報道

先日ラックに所狭しとPlayStation 4を並べたウクライナの仮想通貨マイニング工場が電気窃盗で摘発された事件を報じましたが、実はこの施設で行われていたのは仮想通貨のマイニングではなく、人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズでおなじみ「Ultimate Team」(以下、FUT)のボット行為が行われていたのではないかという新たな報道がありました。

この事件はウクライナ・ヴィーンヌィツャ州の元企業倉庫に大規模なマイニング工場を設立し、電気窃盗をしながら仮想通貨のマイニングをしている疑いがあるとし、ウクライナ保安庁(SSU)が同施設の運営グループを摘発し、逮捕・起訴したというもの。当局の発表によれば、この施設からは3,800台のゲーム機(全てがPS4かは不明)や大量のGPUが押収されており、こうした機材を利用し仮想通貨のマイニングをしているとのことでした。

ところが、ウクライナのビジネスオンラインメディア「Delo」は、こうした当局の発表対して、「わざわざPCではなくPS4でマイニングをする意味はどこにあるのか」さらに「当局の公開したPS4からディスクのようなものがトレイから出ている」といった点を指摘。この倉庫で行われていたのは仮想通貨のマイニングではなく、『FIFA』のボット行為ではないかと報じています。

改めて報道資料を確認したところ、たしかに指摘されているように、ラックに並んだPS4のディスクトレイから同じゲームと思われるディスクが飛び出していることが確認できました。報道資料の解像度が低いため鮮明ではありませんが、たしかに指摘されているとおりPS4版『FIFA 21』のディスクと比較すると同一のものであるようにもみえます。Deloは当局や関係者に事実関係を確認しているものの、いずれも捜査の機密性を理由に回答を拒否しており、機器も大量に押収しているためいまだに全容は解析中であるとしています。

ボット行為が行われているとされる「FUT」は、『FIFA』シリーズに搭載されている、選手や監督などをトレーディングカードのような形で収集し、自分だけのチームを作り上げるモードです。現在のスタープレイヤーはもちろん、過去のレジェンド選手もカード化されており、これらを入手するには、リアルマネーでカードパックを開封していくか、ゲーム内で得られるゲーム内通貨を稼ぎ、それを元手に開封していくかの2通りの手法があります。通常、リアルマネーを使わずにゲーム内通貨だけで開封しようとすると膨大な時間がかかりますが、こうしたグラインドをボットに行わせることで、一気にゲーム内通貨を稼ぎ、大量のゲーム内通貨を所持したアカウントをRMTのマーケットで販売して利益を得ていたというのが、今回の顛末だとDeloは報じています。もちろんEAはこうした行為は規約で禁止しているものの、大量のゲーム内通貨を保持したアカウントは、数十万円という金額で取引されることもあるのだとか。

当局からの回答がないため、実際にこの施設で何が行われていたのかは未だ不明です。仮想通貨のマイニングをPS4でしていたにせよ、「FUT」のボット行為を行っていたにせよ、犯罪者グループがどのような方法でどの程度収益をあげていたのか、一刻も早い全容の解明が待たれます。

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