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歌のある音楽を聴くと脳卒中後の言語機能の回復に役立つ

カラパイア

声楽を聴くことで脳卒中後の言語機能の回復を促進させる
 脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳に障害が起きる病気だ。発症すると脳が司っていた身体機能や言語機能が失われることがあり、幸いに生還できたとしても後遺症が残ることがある。

 後遺症で言葉が出にくくなった場合、ある方法が注目されている。

 毎日歌のある音楽(声楽)を聴くと良いというのだ。『eNeuro』(6月17日付)に掲載された研究によると、声楽は脳卒中に見舞われた患者の言語機能回復に役立つそうだ。

歌のある音楽で言語ネットワークが回復

 脳卒中には脳血管の異常によって、脳梗塞脳出血くも膜下出血などいくつかの種類がある。

 フィンランドのヘルシンキ大学とトゥルク大学病院のグループは、急性脳卒中の患者に歌入のボーカル音楽、歌なしのインスト音楽、あるいはオーディオブックのいずれかを聴いてもらい、それが脳の活動と言語ネットワーク構造に与える影響を3ヶ月間観察した。

 その結果、ボーカル音楽を聴くと「左前頭葉」にある言語ネットワークの構造的結合が回復しやすくなることが判明したとのこと。こうした言語ネットワークの回復は、実際に言語能力の回復にもつながっていたそうだ。
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photo by Pixabay

失語症の追加リハビリとしてとしても有効

 脳卒中の後遺症として生じることがある「失語症」は、患者やその家族にとっては大きな苦しみとなる。それを治すリハビリもあるが、その効果はまちまちで、患者が早期から十分に受けられないこともしばしばだ。

 しかし歌のある音楽を利用すれば、どうやらリハビリの効果を改善できるようだ。「手軽かつ安全で、リハビリの最初の段階から効果的に取り入れることができます」と、研究グループのアレクシ・シボネン氏は話す。
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photo by Pixabay

 脳の血流障害で機能が失われてしまったら、それを回復させるためにはできるだけ多くの刺激が必要になる。従来のリハビリも、つまりは脳に刺激を与える作業だ。

 残念ながら、病院での生活はそれほど刺激にあふれたものではない。しかし歌のある音楽を聴くだけでもいいのなら、退屈な入院生活に刺激をもたらすことができる。それは追加的なリハビリとなり、予後の改善につながると期待できるそうだ。

References:Vocal Music Boosts the Recovery of Language Functions After Stroke – Neuroscience News / written by hiroching / edited by parumo

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