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清水邦夫の『楽屋』を保坂知寿、大空ゆうひ、笠松はる、磯田美絵で上演

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(左から)笠松はる、保坂知寿、大空ゆうひ、磯田美絵



演劇ユニット「unrato」(アンラト)は2021年10月16日(土)~24日(日)、『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』(作:清水邦夫、演出:大河内直子)を赤坂RED THEATERで上演する。出演は、保坂知寿大空ゆうひ笠松はる磯田美絵。『楽屋』は、今年(2021年)4月15日に他界した劇作家・清水邦夫が1977年に発表した代表作。今回は、蜷川幸雄氏の演出助手として数多くの清水作品に携わってきた大河内直子が満を持して演出を手掛ける。

物語の舞台は、チェーホフの『かもめ』を上演中の劇場の楽屋。女優Aと女優Bが、舞台化粧をしながら、丁々発止、演劇への勝手な思い出をしゃべっている。そこに現れる若い女優D。今、舞台でヒロインのニーナを演じている女優Cのプロンプターらしいのだが……。舞台上で語られるのは、女たちの舞台への想い、チェーホフや三好十郎など名作のせりふたち、そして彼女たちが生きた時代。

数多くのカンパニーが性別を問わず上演してきたこの作品、今回は、ミュージカルを中心に幅広いキャラクターを演じる実力派の保坂知寿、元宝塚歌劇団トップスターで大小様々な舞台で活躍する大空ゆうひ、圧倒的な歌唱力でオペラから松尾スズキ作品まで注目を集める笠松はる、今年文学座の座員になった新人・磯田美絵の4人が、コロナ禍によって演劇上演が厳しい状況に置かれた今、あえて、なぜ演じるのか、なぜ演劇なのかを問いかけつつ、決定版の『楽屋』を目指して、この奥深い戯曲に挑む。


■大河内直子(演出) コメント

1977年初演以来、繰り返し上演されてきている『楽屋』。
はじめて戯曲『楽屋』を手にしたのはまだ10代の頃だった。
作家のリリカルかつ壮絶な言葉に憑かれて折々開いた。
昨年の冬から続く長い長い夜の中、私を強く保たせたのは、清水邦夫さんの台詞だった。
それは10代の頃から応援してくれている友人からの便りがきっかけだった。
「直子、今は生きたマネより死んだマネ」
『真情あふるる軽薄さ』の台詞だ。
1回目の緊急事態宣言の打撃をもれなく受けていた私は、この言葉が、友人の便りが、引き金となり再び清水さんの作品を貪り読んだ。
そして『楽屋』と再会。

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『楽屋』には死せる者の魂と生きる者の魂が響き合っている。
「生きていきましょうよ。」
『楽屋』の中で蘇る三人姉妹の台詞に不思議な実感を覚えた。
今、『楽屋』に描かれる女優たちと一緒に一歩踏み出したいと思う。
この長い長い夜の中、愛する遠方にはきっちり目を向けて。
 
「死人たちは決して血を失っていない。
死人たちは決して血を失っていない。
僕らはただしばらく眠りたいだけだ、
ほんの一分間、ほんの一世紀。」 (清水邦夫『血の婚礼』より)

大河内直子


【演出家略歴】

大河内直子(おおこうち・なおこ)
1992年、英国王立演劇学校(R.A.D.A.)に日本人で初めて入学。演出とプロダクションマネージメントを学ぶ。英国で蜷川幸雄に出会い、卒業後は演出助手、翻訳などに携わる。蜷川幸雄演出作品では『夏の夜の夢』『身毒丸』『美しきものの伝説』『コースト・オブ・ユートピア』『ムサシ(ロンドン・NYバージョン)』『マクベス』『尺には尺を』『海辺のカフカ』などに演出助手として参加。海外公演も多数担当する。2017年、プロデューサーの田窪桜子と演劇ユニット「unrato」を結成。演出作品に『犀』(2004年)、『さすらい』(2006年)など。unratoでは、ミュージカル『I DO! IDO!』(2014年、霧矢大夢が読売演劇大賞優秀女優賞)、『THE LAST FLAPPER』(2016年・2017年)、『BLOODY POETRY』(2018年、日本初演)、『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』(2018年・2019年、日本初演)、ダーチャ・マライーニ作『メアリー・ステュアート』(2020年)、木下順二作『冬の時代』(2020年)などを演出している。


【キャスト略歴】

保坂知寿(ほさか・ちず)
東京都出身。1981年、劇団四季『オンディーヌ』で初舞台。ミュージカル『CATS』『マンマ・ミーア!』、ストレートプレイ『オンディーヌ』『永遠の処女テッサ』などで主要な役を務め、2007年に退団。退団後も舞台を中心に活躍している。主な出演作に、『ペテン師と詐欺師』『REEFER MADNESS』『ライムライト』『レベッカ』『夢の裂け目』『ドッグファイト』『ヤングフランケンシュタイン』『これはあなたのもの 1943-ウクライナ』『エドウィン・ドルードの謎』『ヴェローナの二紳士』『休暇-Holidays-』『地獄のオルフェウス』『秘密はうたう』『パイレート・クィーン』など。第34回菊田一夫演劇賞を受賞。 20年は『メアリー・ステュアート』『SHOW-ISMS』『オトコ・フタリ』など、21年は『The PROM』『ブロードウェイと銃弾』『ジェイミー』と多彩な作品に出演。


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