解説
作家のヒキタクニオが自身の体験をもとにつづった同名エッセイを映画化。本作が映画初主演となる名バイプレイヤーの松重豊が主人公となるヒキタクニオに扮し、妻サチ役の北川景子と年の差夫婦を演じた。「ぱいかじ南海作戦」「オケ老人!」の細川徹監督が、男性不妊に直面しながらも明るく前向きに乗り越えようとするヒキタ夫妻の姿をユーモラスかつ叙情的に描く。49歳の作家ヒキタクニオは、年下の妻サチと2人で仲良く暮らしている。子どもは作らず2人だけで生きていこうと考えていたが、サチの言葉をきっかけに妊活を始めることに。しかしなかなか結果は出ず、クリニックで検査してみると、不妊の原因がクニオにあることが判明する。2人はショックを受けながらも現実を受け止め、夫婦で力を合わせて全力で妊活に取り組んでいく。
(提供元:映画.com)
恋愛もの大好きOLさん ★★★★☆
窪塚洋介を主演に迎え映画化された『狂気の桜』や観月ありさ、哀川翔で映像化された『鳶がクルリと』などの原作者として知られる作家ヒキタクニオが、自分自身の身に起きた不妊治療の日々をエッセイとして出した作品『ヒキタさん、ご懐妊ですよ!』。
奥さんと歳の差があり、もともと二人で子供はいらないという話で夫婦円満の生活を送っていましたが、ある日奥さんが「ヒキタさんの子供に会いたい」と言ったことで、二人して妊活をすることに。ところが、年齢的にヒキタさんの精子の活動率が20%で早々に「無理」と言われてしまう。それでも、そこから弛まぬ努力をして、70%までにあげ、何度も何度もトライする姿に胸が打たれる本作。
大好きなサウナもお酒も我慢して毎日ランニングして健康的な体作りをする。その努力をすること自体が結構難しいはずなのに、奥さんのため、そして自分の雄としてのプライドをかけて戦うヒキタさんはかっこいい。演じる松重豊も、かっこいいけど渋いところがキャラクターにあっていて凄くよかったです。
もともとバイプレイヤーとして数多くの作品に出演する彼にとっては、珍しい主演作。共演する北川景子とも相性ばっちりで、笑いあり涙ありの見やすい作品でした。
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