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毒母の狂気描くスリラー『RUN/ラン』監督インタビュー 「サラ・ポールソンの演技は現場で見ていても怖いくらい」[ホラー通信]

ガジェット通信

――ダイアン役にはもともとサラ・ポールソンをイメージしていたそうですが、この役柄を演じる上で、監督から彼女にリクエストしたことはあるのでしょうか。

チャガンティ監督「僕たちから彼女にリクエストすることは何もなかったです! ただその才能を発揮してくれればよかった。サラは、自分の演じるキャラクターの頭の中にすっぽりと入ることが出来る人。それはこれまでの作品を観ていれば明らかで、褒め言葉とかではなく事実なんですよね。この映画のコンセプトだけだったら安っぽい作品に終わることもあり得たかも知れませんが、彼女が参加してくれただけで、この作品が格上げされた側面があると思います。現場でその演技を見ていても、本当に怖いくらいでした。彼女はとてもダークな場所にまで行き着いていましたから

余分なものが一切ない、ピュアな作品になった

――高く評価された『search/サーチ』の次に、新たな作品を作るのはプレッシャーのあることだったと思います。次なる2作目として、自分の中で設定した課題のようなものはありますか。

チャガンティ監督「クリエイティブ面でいちばん避けようと思ったことは、“説明過多にならないこと”ですね。『search/サーチ』のクライマックスに、真実が明かされる説明的なパートが7分ほどありますが、ときどき人に「ちょっと漫画チックなパートだよね」と言われることがあったんです。納得する部分もあったので、この作品では説明をしすぎず、見せる部分を最少に抑えて終わるような形を目指しました。観終わったあとに色々と話したくなるような感じですね。そして“余分なものはすべてカットする”、その考え方はファイナルカットまでずっと維持していました。なのでこの映画には余分なものが一切ないし、何かを加える必要もないというくらい、ピュアで蒸留された作品になりました。『search/サーチ』のほうは様々な要素を盛り込んだ作品なので、まったく違う作品になっていると思いますね」

――今作について、ヒッチコック監督やM.ナイト・シャマラン監督から受けた影響について教えていただけますか。

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チャガンティ監督「実は今回は、“模倣をする”という実験的な側面もありました。自分が観て育ってきた大好きな作品たちをすごく参考にしているんです。シャマランや、ヒッチコック、それにスティーブン・キングの小説ですね。『ミザリー』『サイコ』『アンブレイカブル』『疑惑の影』などの作品を参考にしながら作っていきました。それはストーリーの構築だけではなく、例えばどんな風に画角を作っていくかといった画作りの点も含めてですね。彼らの場合、カメラをただ地面に置いて“何が起きるのか”を撮っているのではなく、それぞれに意味があるんです。彼らの撮り方を研究し、同じ形で撮っています。あとはヒッチコックも全て絵コンテを起こすタイプだったそうなんですが、僕も撮影前から凄く分厚いバインダーを用意して、紙と鉛筆ですべてのシーンの絵コンテを作りました。自分たちの好きな『サイコ』から、最近の作品だと『10 クローバーフィールド・レーン』まで、色んな作品に対するオマージュや想いが入った作品になっていますよ

――『search/サーチ』と『RUN/ラン』を含めて3部作にする、という話を目にしたのですが本当でしょうか。

チャガンティ監督「3部作というのは考えてはいません。次回作は強盗モノで、これまでの2作とはあまり関係がない作品になります。でも、2作にはイースターエッグを仕込んでつながりを持たせているし、同じく動詞のタイトルをつけた、限定されたシチュエーションのスリラーとして、3本目の作品を作るのも悪くないかも知れません。その場合のテーマも、“親不孝”の物語になるでしょうね。でも特にアイデアがあるわけではなくて、「いつか作れたら面白いかな」という感じかな。実現すれば、意図したわけではないけれど、3部作的なものになるかもしれませんね」

『RUN/ラン』
6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー

監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ 製作・脚本:セヴ・オハニアン
出演:サラ・ポールソン、キーラ・アレン
2020/英語/アメリカ/90分/5.1ch/カラー/スコープ/原題:RUN/G/字幕翻訳:高山舞子
配給・宣伝:キノフィルムズ 提供:木下グループ

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