top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

5分でわかる安土桃山時代!主な出来事を年表で、由来や桃山文化も解説!

ホンシェルジュ

「安土」とは、琵琶湖の東岸にある安土山のこと。1576年、織田信長はこの安土山に壮大なスケールの巨大な「安土城」の築城を開始し、天下統一に向けて大躍進します。

安土山に都や幕府があったわけではありませんが、この時代を象徴する人物のひとり、織田信長の拠点であったため、「安土」という言葉がピックアップされたわけです。

今までにない新しいタイプの巨大城郭を築きあげ、絶対的な存在となった信長でしたが、ご存知のように覇者としては非常に短命。安土城は築城わずか数年で主を失います。瞬く間に政治の中心地ではなくなってしまったのです。

そこで重要になるのが「桃山」という言葉。こちらは、京都市伏見にある桃山丘陵周辺の地名からきています。

伏見といえば、豊臣秀吉が終の棲家として晩年築城した「伏見城」がある場所。伏見城は江戸時代に入って廃城となり、一帯には桃の木がたくさん植えられ桃の名所となったのだそうです。秀吉存命の頃にはまだ「桃山」という地名はありませんでした。桃山丘陵という地名も後の世に付けられたものです。

広告の後にも続きます

少々回りくどい感じもしますが、秀吉の居城であった伏見城をイメージさせる言葉として「桃山」が用いられています。この時代のもうひとりの立役者・豊臣秀吉を象徴する言葉なのです。

ならば「安土伏見時代」と呼んだ方がよさそうな気もしますが……しかしそもそもこの時代、信長も秀吉もひとところに長く留まることをせず、状況に合わせて転々と移り住んでいたため、この時代を象徴する地名をひとつに絞り込むこと自体が難しいのです。

最近では地名にこだわらず、信長と秀吉の苗字を一文字ずつ取って「織豊時代(しょくほうじだい)」という呼び方も広まりつつあります。

桃山文化とは。特徴と代表作をご紹介

織田信長、豊臣秀吉の強大な権力のもと、多くの諸大名たちがしのぎを削り、安土桃山時代には豪華絢爛な「桃山文化」が誕生しました。

それ以前は、日本国内であっても、他国との経済や文化の交流はそれほど盛んではありませんでしたが、信長や秀吉によって天下統一の動きが強まると、国どうしの交流も深まり、さまざまな文化芸術が花開いたのです。

さらにこの時代は、ポルトガルやイギリスなどの国々も大航海時代の波に乗って渡来。こうして入ってきたヨーロッパ諸国の文化も、桃山文化には色濃く反映されています。

では「桃山文化」の代表的な分野・作品をいくつかご紹介いたしましょう。

【城郭建築】

桃山文化を象徴するものといえばまず、城が挙げられます。

それまでの城はあくまでも戦うための砦であり、山城がほとんどでした。しかしこの時代には、織田信長が築いた安土城のように、権力を象徴するかの如くそびえ立つ天守閣を持った巨大な城郭建築が誕生します。

戦う城から、見せる城へ。

桃山期に築かれたもので、建物の全体ないし一部が現存する城郭で代表的なものは以下のとおりです。

姫路城(兵庫県)犬山城(愛知県)松本城(長野県)丸岡城(福井県)彦根城(滋賀県)

 

【茶の湯】

茶の湯とは、お客を招いてお茶を立てもてなす集まりのこと。もともとは高貴な身分の人々やお金持ちのものでしたが、安土桃山時代になると庶民にも広まり大流行します。

そんな茶の湯を広めた人物のひとりが、織田信長・豊臣秀吉に仕えた千利休。利休は豪華絢爛な桃山文化のなかで、質素で穏やかな「わび茶」の世界を極め、茶道を確立しました。

茶の湯の広まりとともに、茶室の建築や茶道具、特に陶器の技術が進み、有田焼や萩焼など、各地で個性豊かな陶磁器が作られるようになります。

【絵画】

城や寺院などの建築技術が栄えると、その建物の内外を装飾する「障屏画」と呼ばれる絵画が盛んになります。壁や襖、大きな屏風などに、金や青、緑などの絵の具を駆使して鮮やかな色彩の絵が数多く描かれました。

それまでの絵画や工芸品は、仏教の世界を題材にしたものが大半でしたが、桃山文化が花開いてからは、花鳥風月や庶民の暮らしぶりを描いたものなど多種多様に。絵画から、当時の時代背景を知ることもできるようになりました。

代表作をいくつかご紹介します。

狩野永徳(かのうえいとく):『檜図屏風』『洛中洛外図屏風』『唐獅子図屏風』長谷川等伯(はせがわとうはく):『楓図』『松に草花図』『大涅槃図』狩野山楽(かのうさんらく):『紅梅図襖』『牡丹図襖』海北友松(かいほうゆうしょう):『花卉図屏風』『雲龍図』

安土桃山時代を、革命児・織田信長の姿から見る

織田信長 (ちくま新書)
著者神田 千里 出版日2014-10-06

時代に先駆け、常に革新的な発想を持って天下統一を目指した織田信長。偉業を成し遂げた武将であることには間違いありませんが、長い歳月を経て後世に伝わった逸話のなかには、やや誇張されたものも多く含まれています。

そんな信長のイメージに待ったをかけつつ、「信長は本当に革命児だったのか?」をメインテーマに綴られたのが本書。史料を丁寧に紐解き、信長の真の姿に迫る過程にはぐいぐい引き込まれます。

読後は信長のことを「意外と普通の人」と思う人もいれば、「やっぱり偉大な武将」と感じる人もいるかもしれません。

こちらの記事もおすすめ!

関連記事:織田信長を「城」「合戦」「宣教師」などの視点から探る本

司馬遼太郎が描く、痛快秀吉一代記

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)
著者司馬 遼太郎 出版日1973-05-29

豊臣秀吉を題材にした小説は数々ありますが、若いころの彼を茶目っ気たっぷりに描いた一冊といえばこれ。『国盗り物語』『関ヶ原』とともに司馬遼太郎の「戦国三部作」と呼ばれる名作です。

貧しさのなかで喘ぎながらも知恵と勇気と笑いに溢れた若者が、信長の家来となって次々に功績を挙げ、天下人となるまでが爽快に綴られています。

上下巻と結構なボリュームですが、ラストまで一気に読めるはず。秀吉ファンもそれほどでもない人も秀吉のことを好きになる一冊です。

こちらの記事もおすすめ!

関連記事:司馬遼太郎おすすめ作品10選。代表作から隠れた名作まで

安土桃山時代までに詠まれた美しい1000の歌

清唱千首―白雉・朱鳥より安土・桃山にいたる千年の歌から選りすぐった絶唱千首 冨山房百科文庫 (35)
著者 出版日1983-04-27

タイトルの下にある「白雉・朱鳥より安土・桃山にいたる千年の歌から選りすぐった絶唱千首」という小さな文字。

白雉・朱鳥とは、飛鳥時代の年号で、万葉の頃から安土桃山時代に至るまでのおよそ1000年間の間に詠まれた膨大な和歌のなかから塚本邦雄が選び出した1000首が、きら星のごとく各ページを飾ります。
 

各時代を生きた人々が日々の暮らしのなかで感じたことを記した歌はどれもみずみずしく、時に切なく、温かい。日本語って美しいと感じさせてくれる名書です。

織田信長と豊臣秀吉によって築かれた安土桃山時代。30年という短い期間ですがさまざまな出来事が凝縮された激動の時代でもあり、この時代を舞台にした歴史小説や読み物はどれも面白い!これを機会にぜひ、いろいろ手に取って読んでみてください。

  • 1
  • 2

2021年6月15日

提供元:ホンシェルジュ

TOPICS

ランキング(読書)

ジャンル