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人気番組「刀剣の鉄人」で切り刻まれた肉はその後どうなるのか?スタッフがおいしくいただいているのか?

カラパイア

番組で切り刻まれた肉はその後どうなるのか?

 卓越した技術をもつ職人が腕を競う番組は日本でも人気だが、アメリカでは注目のコンテスト番組にまつわる疑問がファンの間で取り沙汰されているという。

 その番組は、選りすぐりの鍛冶職人4人が刀剣の出来を競う「Forged in Fire」(邦題は「刀剣の鉄人」日本でも放送配信中)なのだが、その試し斬りに使われる魚や豚や牛などの肉の行方に注目が集まってるのだ。

 鋭い刃の切れ味をジャッジするため、大胆に切り刻まれる動物の死骸。それらはその後どうなるのか?日本でおなじみのテロップのようにスタッフにおいしくいただかれてるのか?そんな疑問にズームインだ。

鍛冶職人が腕を競う人気のTV番組「刀剣の鉄人」


 アメリカで大ヒット中のTV番組刀剣の鉄人(Forged in Fire)は、驚異的なスキルを誇る鍛冶職人が制限時間内にテーマに沿った刀剣などを作り、その腕前を競うコンテスト形式のリアリティショーだ。

公式インスタアカウントより
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 基本は職人4人による勝ち抜き戦。それぞれに鍛え上げられた渾身の刀剣が、専門家によるさまざまな審査を経て、賞金10,000ドル(約110万円)に値すると認められた最高作の作り手が勝利を収める。

 また番組には視聴者を惹きつけるエンターテイメント要素や刀剣にまつわるマニアックな歴史情報などがふんだんに盛り込まれているが、一番の見どころは炎を使った鍛造シーンだという。


人の代わりに動物の肉を試し斬り。「殺れるね!」が最高の賛辞


 しかし近ごろ話題にのぼっているのはもう一つの特徴である動物の死骸の試し斬りについてだ。それはこの番組の趣旨にも関わっている。

 刀剣の鉄人は世界の歴史やドキュメンタリーをテーマにしたアメリカの番組ヒストリーチャンネルのシリーズ作品として放映されており、中世のアートに敬意を表すという趣旨を掲げている。

 今や古代の戦いに使われた伝統的な刀剣類も芸術の一部として扱われているが、その真の用途は人間の肉や骨を斬るものだ。そこで番組内では動物の死骸などで切れ味を試しているのだ。

 ちなみに審査員のジャッジでおなじみの誉め言葉は「殺れるね!」「ガチでキル」などだそう。殺傷のための刀剣にとっては最高の賛辞になるのだろう。

参考:紀元前4世紀頃トラキア人が接近戦に使っていたとされる刀、ロンパイアの回で吊り下げたイノシシの死骸やサトウキビ試し斬り(閲覧注意)

Forged in Fire: The Rhomphaia Tests (Season 5) |

切り刻まれた動物の肉はどうなる?ファンの疑問が浮上


 そんな背景から視聴者の多くが斬られた肉の行方を気にしている。

 幅広い年齢層にアピールする刀剣の鉄人のファンに共通するのは「肉を無駄にしてはならない」という考えだ。そこに関する質問や意見が制作側に届いていないわけがない。

 ならばその都度「スタッフがおいしくいただきました」という説明がなされているかと思いきや、この番組に関してはちょっと事情が違うらしい。

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使った肉は非食用。保護区などで有効利用


 そもそも刀剣の鉄人は刀剣の製造過程に重点を置くほどリアルを追求する番組だ。その性質上、斬られる動物の死骸は生体同様の状態で斬れるよう暖かい倉庫内で一日中吊り下げられてるようだ。

参考:オスマン帝国時代の刀剣キリジの回で牛の枝肉を試し斬り

Forged in Fire: The Kilij Kill Test (Season 5) | History

 そこで視聴者が抱く「切られた肉はどうなるの?」という疑問の回答は、海外掲示板reddit内の刀剣の鉄人スレッドで以下のように述べられている。

これらの肉は一般的に人間が食べるのには適さないので特定の場所に寄付されます。野生動物の保護区などが有効活用します。

 またこの質問については、番組の審査員もインスタ上で「農場や動物用フードバンク、その他の慈善団体に寄付されている」と述べている。

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無駄にならないけど生々しすぎ?動物の死骸の試し斬りに疑問も


 さて肉の行方はわかったものの、この番組を取り上げる一部のメディアは本当に動物の死骸が必要なのか?と疑問を呈している。

 つまり刃物作りの愛好者の娯楽のために、生々しい動物の死骸をスライスする光景は残酷なのでは?という懸念だ。

 だがこの番組はテーマに沿った伝統の刀剣を一から作るだけでなく、その再現性や切れ味にも徹底的にこだわることで多くのファンに支持されてるのだ。


番組は野蛮なショー?動物もレプリカに置き換え案も


 とはいえこの演出は背景を知らない視聴者にとって、ただ単に動物の肉を切り刻む野蛮なショーに見えなくもなく、見た目に人間の残忍性を感じたり嫌悪感を抱く人もいるようだ。

 そこで件のメディアはそもそも人体の代用品で成り立つショーなら、動物の死骸も先端のテクノロジーにより本物らしい質感や密度をもつレプリカにできるのでは?と提案している。

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 実は刀剣の鉄人では、必要に応じて人体を模したレプリカを使うこともあり、刀剣の本来の用途や審査基準により人工物と動物の死骸を使い分けてるもよう。メディアはそこを示唆してるらしい。

参考:「刀剣の鉄人」の日本刀(日本語吹き替え版)全4回の最終回。ここでは生魚や甲冑をまとった人体のレプリカを使用。日本刀で銃弾を断つ最終チャレンジも反響を呼んでいる。

【鍛冶職人選手権】刀剣の鉄人「日本刀」 4/4【公式】

敗者は実質無報酬。勝者も作品を手放すことに


 それからもう一つ余談となるが、同メディアによると熱心なファンの間で「敗者は無報酬なの?」疑問も浮上しているそうだ。

 これについては近ごろ拡散中の「敗者は無報酬。お金を得るのは勝者だけ」という噂が事実に近いようだ。

 出場者は食事や宿泊費、撮影現場のニューヨークまでの往復航空運賃はまかなわれるが、作品に費やした努力への金銭的補償は受け取れない可能性が高い。

 また、完成品はすべて小道具として登録されるため、競技者全員が苦心した作品を手放すとみられている。そのため勝者にも賞金以上の報酬はなさげだが、後で展示会などに招かれることはありうるそうだ。

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 とまあ鍛冶職人にとっては自身の名を売るチャンスにもなる番組だが、ファン以外のたまたま視聴者からもいろんな意見が寄せられてるようだ。

 とにかく斬られた動物の肉はスタッフにおいしくいただかれてないものの、しかるべき場所できちんと消費されていて、少なくとも使い捨てというか斬り捨てではないということだ。
 
 ゲームにも登場しそうな伝説の刀剣や鍛冶職人の超絶スキルに興味がある人はYouTubeのヒストリーチャンネルの公式アカウントでも公開中のForged in Fire(英語版)をチェックだ

References:distractify / youtube / distractifyなど /written by D/ edited by parumo

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