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スクールバスがバスジャックにあうも犯人が全員を解放して逃げる。その理由は?(アメリカ)

カラパイア

スクールバスがバスジャックに!ところが犯人は全員解放して逃げてしまう

 先月、サウスカロライナ州で1人の男によるバスジャック事件が発生した。乗っ取られたバスには、幼稚園児18人が乗っており、バスの運転手は子供の安全第一を優先し、男に従う姿勢を見せた。

 ところが、事態は急変。犯人が、バスを走らせて5分あまり経ったところで子供たちと運転手を解放したのだ。一体何が起こったのか?『abc NEWS』などが伝えている。

男が園児の乗ったバスを乗っ取る


 5月6日の午前7時頃、サウスカロライナ州リッチランド郡で、園児18人が乗ったスクールバスが男に乗っ取られた。


 犯人は、米陸軍の訓練施設フォート・ジャクソン所属の訓練生、ジョヴァン・コラーゾ(23歳)で、コラーゾはバス運転手のケネス・コービンさんにライフル銃を突きつけた。

 こうした緊急事態に備えて対応できるよう訓練を受けていたコービンさんは、コラーゾがバスに乗り込む前に手で2回意思表示をして、バスに乗らないように伝えた。

 しかし、コラーゾは銃を持って乗り込み、「ドアを閉めてバスを走らせろ」とコービンさんに命じた。

 子供たちに危害を加えられるようなことだけは避けなければ、と子供を守ることを優先させたコービンさんは、仕方なくコラーゾの指示通りバスを走らせた。

 「スピードをあげろ。赤信号に捕まるなよ」「隣町までどのぐらいかかるんだ」と口にするコラーゾに、コービンさんは「隣町のカーショウ郡までは32キロほどだ」と伝え、そのまま運転を続けた。

 すると、コラーゾは後ろに園児たちが乗っていることに気付いた。目の届く範囲に座らせようと、コラーゾは前方の座席に移動するよう子供たちに命じたのだが、これが事態を急変させるきっかけになるとは、コラーゾは知る由もなかった。


Hero school bus driver breaks silence after keeping kids safe during hijacking l GMA

園児たちの質問攻めにうんざりし、全員を解放


 バスに乗っていた子供たちは、突然乗って来たコラーゾがいかなる所業を働こうとしているのか理解するには、ほんの少し幼な過ぎた。

 園児たちは、銃を持っているコラーゾに「軍人さんなの?」と尋ねた。コラーゾは躊躇った後、「あぁ、そうだ」と短く回答。

 更に、別の園児に「なんでこんなことしてるの?」と尋ねられると、コラーゾは答えようとしなかった。しかし、「僕たちを傷つけようとしているの?」「運転手さんを傷つけようとしているの?」という質問を投げかけられたコラーゾは、そのどれにも「いいや」と答えた。

 その後も、次から次へと園児からの質問攻めにあったコラーゾは、バスジャックをしてからわずか6分後に、「どれだけ質問してくるんだ。もううんざりだ」と感じたようで、「お前ら、全員降りてくれ」と言い、コービンさんと子供たちを解放した。

 全員を降ろしたコラーゾは、そのままバスを奪って走り去って行ったが、間もなくしてコラーゾを捜索していた警察に逮捕された。

 コラーゾのライフル銃には、実弾は入っていなかったという。

 伝えられたところによると、コラーゾはニュージャージー州出身で、バスジャックをして故郷に帰ろうとしたのではということだが、はっきりした動機は今のところ明らかにされていない。

 19件の誘拐未遂を含む24件の容疑により、コラーゾは現在勾留中ということだ。


「子供たちこそ真のヒーロー」とコービンさん


 この件が報じられた後日、子供たちの安全を守り抜いたコービンさんに称賛の声が相次ぎ、全国の学校から感謝状が届けられた。

 また、警察や同学区関係者らが集まって、コービンさんの勇敢な行為を称える式典も行われた。

 メディアの取材に応えたコービンさんは、感謝状が授与されたことに感謝の気持ちを述べながら、このように話した。

大切な子供たちが乗っているスクールバスは、とても大切な乗り物です。それを運転している私は、どんなことがあっても、子供たちを守らなければならないと思い、男に向き合う覚悟をしていました。

でも、子供たちは男を質問攻めにし、結局男をうんざりさせてしまったのです。きっと、子供たちが私を守ってくれたのだと思います。彼らこそ、私にとっては真のヒーローですよ。

 このニュースを知った人からは、「幼い子供のパワーを甘く見たらダメだってことだよね」「本当の子供の強さを実感させられたニュース」「傷つけようとしているの?って聞かれたことに、もしかしたら犯人の心が動いたのかもしれないね」「とにかく子供たちと運転手が無事でよかった!」といった声が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

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